中国メディアの科技生活快報は15日、「『レンタル彼女』業界を潜入取材＝手つなぎ1回100元（約1960円）、不正行為に注意」と題する記事を掲載した。

記事はまず、「ここ数年、中国では『レンタル彼女』サービスが徐々に知られるようになった。依頼人の中には『レンタル彼女』のキャストに保護者代わりの付き添いを依頼する人もいれば、相談に乗ってもらったり、食事をして街で遊ぶのに付き合ってもらったりする人もいる。キャストの中には手つなぎやキスを明確に拒否する人もいれば、『手をつなぐには追加料金がかかります。1回100元です』とストレートに言う人もいる」と説明。「一種の新しいサービスだが、不正行為のリスクもあり、大きな潜在的な危険性を抱えている」と指摘した。

その上で、「『レンタル彼女』サービスの存在自体が、家族への欺瞞（ぎまん）である」とし、「多くの人がこの方法を選択するのは、大抵、自分の家庭環境が（一人身でいることを）許さないから、あるいは自分の性格が恋愛に向いていないからであることが多い。しかしその行動は一時的な喜びであり、その時は満足しても長続きはしない。一度バレてしまえば、家族にダメージを与えるだけでなく、家庭内問題の深刻化にもつながりかねない」と警鐘を鳴らした。

また、「『レンタル彼女』業界自体にも不正のリスクがある」とし、「悪質な業者の中には、このサービスを利用して性的な取引をしたり、詐欺などの不正行為を行ったりするところもある。これは、消費者の経済的な損失だけでなく、心身にダメージを与えることにもつながりかねない。この業界の存在は一部の人のニーズを満たすことができるが、同時に多くの問題をもたらしている」と述べた。

記事は最後に、「私たちは『レンタル彼女』業界の乱用を防止するための措置を講じる必要があり、このような業界に対する監督・管理を強化し、不法行為を厳格に取り締まるべきだ。若者たちが正しい恋愛観を持ち、取り返しのつかないことを起こさないように導くことも必要だ」と主張した。（翻訳・編集/刀禰）