中国メディアの九派新聞は15日、北京市内の吉野家店舗で43匹のゴキブリが見つかり、6万5000元（約127万円）の罰金が科されたと伝えた。

報道によると、北京吉野家快餐有限会社が運営する吉野家・昌平奥莱店が今年1月13日に販売した商品の中にゴキブリ1匹が混入していた。同16日に北京市昌平区市場監督管理局が調査に入ったところ、直近の殺虫作業からわずか5日だったにもかかわらず43匹のゴキブリを発見したという。

同店は毎月、殺虫作業を行っていたというが、市場監督管理局は状況から殺虫作業の不徹底や不衛生な環境が商品への混入を招いた主な原因であるとし、「食品安全法」に違反したとして3月14日付で同店に6万5000元の罰金を科した。

15日は世界消費者権利デーということもあり、この件は大きな注目を集めている。中国版ツイッター・微博（ウェイボー）では15日午後3時現在、「吉野家の商品からゴキブリ、その後の検査で43匹発見」がトレンド1位になっている。

ネットユーザーからは「怖すぎる」「まいったな。結構通ってるのに」「ゴキブリもお客さんだったのね」「食品安全は厳しくしなければならない」「この罰金額、吉野家なら1カ月で稼げるだろう」「厨房にいるのは見えないから我慢できるとしても、商品に入ってるのちょっと無理だわ」「中国の食品安全問題は永遠に道半ば」「吉野家は誰かの怒りを買ったのか？正直言って厨房にゴキブリがいる店なんてごまんとある」などのコメントが寄せられている。（翻訳・編集/北田）