日本アニメ大ヒットの裏で不振続く韓国映画、原因は…ー韓国メディア

Record Korea    2023年3月17日(金) 7時0分

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13日、韓国・エクスポーツニュースは「韓国で日本の劇場版アニメの大ヒットが続く中、韓国映画の不振が続いている」と伝えた。

2023年3月13日、韓国・エクスポーツニュースは「韓国で日本の劇場版アニメの大ヒットが続く中、韓国映画の不振が続いている」と伝えた。

8日に封切りした「すずめの戸締まり」は、初日に14万人を動員。さらに10~12日の週末3日間で68万人を集め、13日現在、累積観客数100万人を突破した。それまで興行成績1位だった「THE FIRST SLAM DUNK」は週末3日間で10万人を動員し、累積観客数400万人を突破した。1位の座は明け渡したものの、依然として2~3位を維持している。2日に封切りした「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」も興行成績4位をキープ。累積観客数は44万人超えとなっている。これら3作品は一時、リアルタイム予約率1~3位を占めたことでも話題を集めたという。

こうした中、韓国映画は「対外秘(原題)」が1万人台の観客動員を維持。12日現在、累積68万人を記録している。「モンムンイ(原題)」は14万人突破にとどまった。歌手イム・ヨンウンのコンサート実況映画「アイム・ヒーロー・ザ・ファイナル(原題)」が限られたスクリーン数でも18万人を集めた。

韓国映画の不振は昨年から続いているという。昨年11月以降、興行成績1位となった韓国映画は「ふくろう(原題)」「交渉(原題)」「対外秘」のみで、その他は「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」「THE FIRST SLAM DUNK」「アントマン&ワスプ:クアントマニア」などの名前が並ぶ。

記事は、映画館に足を運ぶ観客の数が目に見えて減っている昨今、日本のアニメ作品がこれほどのヒットを記録した最大の要因について「アニメの場合、堅固なファン層が既に存在していること」だと指摘している。「THE FIRST SLAM DUNK」の場合、90年代の原作漫画連載当時から作品に触れていた韓国人が多く、歳月が流れた今も愛されている。口コミ効果も大きいという。「鬼滅の刃」や「すずめの戸締まり」は原作や監督のファンが多く、「すずめの戸締まり」の新海誠監督が訪韓したことも無視できないとしている。さらに、各映画館が作品関連グッズの入場者プレゼントを実施したことも大きく影響したと分析する。

一方、同時期に封切りした韓国映画については「これというファン層を獲得できる作品ではなく、口コミが広がるほど完成度の高い内容でもなかった」と、厳しく指摘している。チケット料金がコロナ前に比べ約3000ウォン(約300円)上がったため、一般の観客より少数のファンの方がより多く映画館に足を運ぶようになり、観客の目も厳しくなったと指摘する声もあるという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「チケット料金が高いから映画館に行くのはコアなファンばかりだと聞いた」「チケット料金5000~8000ウォンの時代ではなくなったからな」「だったら韓国も面白い作品を作ってよ。自分もマーベル作品じゃないと映画館まで行かないよ。チケット料金が高すぎる」「海外のブロックバスター作品じゃなければ、わざわざ映画館で見ないな。ネット配信で見られるし」「面白い作品があれば見に行くけど」「韓国映画に見たいものがないというだけ」など、料金の高さやネット配信の充実に触れるコメントが多く寄せられている。

また、「日本のアニメを見に行ってるのはコアなファンたちでしょ」「100万人、400万人ということは、コアなファンだけが見ているわけじゃないと思う」「コアなファンは特典欲しさに行くからな」といった声も上がっている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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