桜の撮影をめぐる迷惑行為が横行=インフルエンサーが木を占拠、枝を引っ張っぱるなどの行為も―上海市

Record China    2023年3月15日(水) 8時0分

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14日、上観新聞は、桜が開花した上海市内でインフルエンサーによる桜の木の占拠行為が物議を醸していることを報じた。

2023年3月14日、中国メディアの上観新聞は、桜が開花した上海市内でインフルエンサーによる桜の木の占拠行為が物議を醸していることを報じた。

記事によると、上海市内の大型公園で近ごろ桜が開花し、衣装を着た多くのインフルエンサーたちがレフ板やはしご、椅子といった道具を持ち込んで園内にある桜の木の下に陣取り長時間撮影を行っている。一部の公園では「木1本に対して1組のインフルエンサー」という状況で、通路の真ん中で撮影して一般客が避ける光景も見られるという。

インフルエンサーたちの行為に対して「こちらが桜の木を撮影しようとしても邪魔なものが映り込む」「(インフルエンサーらが)撮影するのは良いとしても、申し訳無さが全く感じられない」など一般市民からの苦情が相次いでいるとし、中には「個人の自由だから」という寛容な意見もあるものの、記者が現場に行ってみるとインフルエンサーたちが撮影のために枝を引っ張ったり花を摘んだりして、「木がダメージを受けていた」という。

こうした半ば「迷惑行為」を解消するために、市民から「指定エリアで1組あたり5〜10分の制限時間を設けて撮影させる。場合によっては有料にする」「コンテンツ作成目的の撮影禁止区域を設ける」「営業時間外に専用の撮影可能時間を設ける」といった提案が次々と寄せられているものの、公園の関係者は「インフルエンサーによる商業目的の撮影と、一般の来場客の撮影を明確に線引きすることが難しく、線引きをすれば公園側と市民やインフルエンサー側との間でトラブルが起こりやすい」と難色を示しているとのこと。

記事は、「撮影行為によって公園の自然や静けさが脅かされ、公共スペースである公園で私利私欲のために長時間場所をすれば公益性が侵害され、撮影した画像、映像を営利目的でSNSに掲載すれば、そのコンテンツに写り込んでいたなどの理由から直接的、間接的にプライバシー権が侵害される」との専門家の見解を伝え、自分勝手な撮影行為が横行する中で「世の中の万事は、調和をもって美となす」という認識を改めて確認する必要があるとした。(翻訳・編集/川尻



※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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