高級ブランドのコーチ、中国でバッグの引き取り・再販売プログラム始動―中国メディア

Record China    2023年3月15日(水) 11時0分

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毎日経済新聞は10日、高級ファッションブランドのコーチが、消費者からバッグを引き取って再販売する「COACH(Re)Loved」プログラムを中国で始動させたことを伝えた。写真は長沙市の店舗。

中国メディアの毎日経済新聞は10日、高級ファッションブランドのコーチ(COACH)が、消費者からバッグを引き取って再販売する「COACH(Re)Loved」(コーチ リラブド)プログラムを中国で始動させたことを伝えた。

同プログラムについて日本のコーチのサイトでは、引き取ったバッグを新たな姿に生まれ変わらせた上で次の持ち主の元に送り出す循環型の取り組みと紹介されている。

記事によると、中国では最近、「コーチの古いバッグが専門コーナーで査定、リサイクルされる」というニュースが広く注目を集め、この件で10日に取材したコーチ中国のカスタマーサービスは前日(9日)にプログラムを始動させたことを説明した。現在は北京、上海成都深センにある5店舗だけがプログラムに加わっているという。

一方、中国の調査会社・艾媒諮詢の張毅(ジャン・イー)最高経営責任者(CEO)は取材に対し、「世界的な感染流行は消費者のオフラインでの購買意欲に打撃を与えた。このプログラムの始動を通してコーチはより多くの関心に焦点を合わせることができる」と指摘した。それと同時に循環型経済は社会の主流の価値観に合致していると述べ、「より多くの若い消費者の共感と支持を獲得しやすくなる」とも語った。

記事によると、グッチやヴァレンティノは2021年にオンラインの中古品プラットフォームをリリースし、ロレックスは22年末に認定中古時計の販売を発表。当時、中国の中古高級品プラットフォーム・優奢易拍の王天馳(ワン・ティエンチー)CEOは、「一次、二次流通市場の連動はすでにトレンドになっていて、ブランド側は二次市場の価値に注目している」との考えを示していた。

「LuxCo2030:持続可能な高級品の未来」と題するリポートは「高級品の再販売はブランドの利益率を30年までに40%高める」と予測しており、再販売だけで商品1点当たりの収入は65%増えるという。また、別のリポートは中国の中古高級品市場規模は25年に384億元(約7490億円)に達すると予測。また、中国では中古高級品の流通率が低いため、市場には巨大な発展の余地が存在するという。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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