第95回アカデミー賞「エブ・エブ」の7部門制覇で躍進、華人受賞の歴史を振り返る

anomado    2023年3月14日(火) 20時30分

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第95回アカデミー賞では、ダニエル・クワンらが手がけた「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が作品賞を含む7部門で受賞。台湾メディアがアカデミー賞での華人の受賞の足跡を報じている。

第95回アカデミー賞では、母親が台湾人の華人監督ダニエル・クワン(関家永)らが手がけた米SF映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が作品賞を含む7部門で受賞。台湾メディアがアカデミー賞での華人の受賞の足跡を報じている。

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」では、マレーシア出身のミシェール・ヨー(楊紫瓊)が華人女優では初めて主演女優賞を受賞。ベトナム出身のジョナサン・キー(キー・ホイ・クァン/関継威)も華人俳優では二度目となる助演男優賞を獲得している。

アカデミー賞において華人最初の受賞者となったのは、サイレント時代から活躍した中国出身の撮影監督ジェームズ・ウォン・ハウ(黃宗霑)。1956年に「バラの刺青」で撮影賞、63年にも「ハッド」で撮影賞を受賞した。

演技者としての初受賞は、米映画「キリング・フィールド」に出演したカンボジア出身の医師ハイン・S・ニョール(呉漢潤)。43歳で同作に起用され、演技経験ゼロの素人だったが助演男優賞を受賞している。

香港出身の俳優ジョン・ローン(尊龍)が主演した「ラストエンペラー」は、米中など5カ国の合作映画で、北京の紫禁城で欧米諸国が初めて撮影を行った作品。88年のアカデミー賞では作品賞や監督賞など9部門を制した。

華人がハリウッドで影響力を持つきっかけを作ったのは、台湾出身のアン・リー(李安)監督で、93年に「ウェディング・バンケット」で外国語映画賞に初ノミネート。2001年に「グリーン・デスティニー」で外国語映画賞を受賞し、「ブロークバック・マウンテン」と「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」で監督賞を二度受賞。目下、華人で最多受賞者となっている。

21年には中国出身のクロエ・ジャオ(趙婷)監督が、「ノマドランド」で監督賞を受賞。同作は監督賞・作品賞・主演女優賞の3部門を制し、クロエ・ジャオ監督は華人およびアジア人女性として初の監督賞受賞者となっている。(Mathilda

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