タイで中国人観光客の「行き過ぎたコスプレ」が問題に、女子生徒の制服着用するワケとは

Record ASEAN    2023年3月12日(日) 6時50分

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タイで中国人観光客の「制服コスプレ」が問題になっている。タイでは、学校の生徒以外の者が学校名の表示された制服を着用するのは違法であり、タイ政府教育省も注意を呼び掛けた。写真はタイの「本物」の女子学生。

タイで、中国人観光客による「制服コスプレ」が問題になっている。タイではその学校の生徒以外の者が学校名の表示された制服を着用するのは違法行為であり、タイ政府教育省も中国人向けに注意を呼び掛けた。

タイ教育省は、「社会人であっても学校の制服を着用するのは個人の問題だが、学校名が入っていれば許されない」と説明した。タイでは、その学校の生徒でない者が学校名が表示された制服を着用すれば、学校名部分が頭文字だけであっても「生徒制服法」に違法する行為になり、最高で1000バーツ(約3900円)の罰金が科される。タイ基礎教育委員会事務局長は8日、「観光客が学校名の入った制服を着ることは不正だ。当該学校の経営陣には訴訟を起こす権利がある」と表明した。

中国人観光客の間でタイの学校の制服を着用することが流行したのは、SNSの投稿が注目されたことがきっかけだったという。最初は男性が投稿したが、その後は女性客が制服を着用して画像や動画を投稿する事例が増えた。タイ文字が刺繍された制服が人気で、刺繍サービスをしている店によると、3カ月ほど前からは、1日当たりで中国人客が持ち込んだ制服50点ほどに文字を刺繍を施している。中国人客には、タイ文字の意味を尋ねる人も、全く関心を示さない人もいるという。

中国人観光客がタイの学校制服を着たがるのは、女子中学生の初恋を描いた2010年公開のタイ映画「A Crazy Little Thing Called Love(恋と言う狂った小さな出来事)」が中国でヒットしたことが関係していると見られている。

恋と言う狂った小さな出来事

中国では、「制服を着用して投稿するブームが収まらず、制服を着て街を歩いたり学校に出没する中国人観光客が増えていった場合、本物のタイ人の生徒はどう思うだろうか」などとして、タイで中国人観光客への反感が高まることを懸念する声も出ている。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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