映画「無名」の香港プレミアに出席した俳優トニー・レオン（梁朝偉）が、ドラマ作品への出演に意欲を見せている。

ワン・イーボー（王一博）らと共演したチェン・アル（程耳）監督の「無名」は、中国で1月末に公開され興行収入9億2400万元（約180億円）を記録した人気作品。8日、香港プレミアに出席したトニー・レオンが今後の仕事やSNSの活用などについて語った。

昨年、夫人で女優のカリーナ・ラウ（劉嘉玲）の口から、Netflix（ネットフリックス）オリジナルドラマへ出演の話題が語られたトニー・レオンだが、もともとドラマ出身であるため、特にここ数年は再びチャレンジしてみたいと意欲が沸いてきたことを明かしている。きっかけとなったのは、昔とは違いコンテンツを視聴する手段が近年大きく拡大したことや、多くの俳優が国や地域をまたいでの出演を実現させているからだ。アメリカ、韓国、日本など製作国をフレキシブルに選ぶことができ、可能性が広がったことを魅力に挙げている。

今年1月には、TikTok中国国内版「抖音」（ドウイン）にアカウントを開設したことも話題になった。これについてトニー・レオンは、自分の経験を広く伝えたいという思いがきっかけだと語っている。子供の頃に読んだ名優たちの自伝は、今でも問題に直面した時、その中の言葉が頭に浮かぶといい、「自分の経験が若い人たちにヒントを与えることになれば」と考えているという。（Mathilda）