下半身に障害を持つパンダ、悪質な観光客から水をかけられる―中国メディア

Record China    2023年3月8日(水) 13時0分

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7日、微博(ウェイボー)で、下半身が不自由なパンダの「フーワン」が、悪質な観光客から水をかけられていじめられたというニュースが注目を集めている。

2023年3月7日、中国紙・新京報の中国版ツイッターの微博(ウェイボー)アカウント「緊急呼叫」によると、四川省成都市の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で飼育されているパンダの「フーワン(福菀)」が、悪質な観光客から水をかけられていじめられたという。

報道によると、パンダのフーワンは、22年8月生まれの雌のパンダで、生まれつき下半身に障害を抱えており、木登りにも不自由するほどで、基地ではフーワンの為にマッサージやリハビリなどで下半身の障害の負担が軽減できるよう特別な飼育プログラムを組んで動いているという。水かけ事件が発生したのは今月3日の午後だといい、目撃した他の観光客の証言では、短髪の女性の観光客がフーワンを狙って水をかけていじめたことで、怖くなったフーワンが草むらの陰に隠れて動かなくなっていたという。その後、急を聞いて駆け付けた飼育員によりフーワンは保護され、付きっ切りの世話や経過観察により、現在は健康状態も安定しているとのこと。

7日に研究基地の職員が回答した内容によると、フーワンに水をかけた観光客の詳細については、該当する人物が現場を立ち去るのが早かったため、監視カメラの映像などから具体的な情報はまだ得られていないという。今後の対策については、危機管理体制の強化やブラックリスト制度、観光客が観覧できる位置をもっと遠ざけるなど、パンダの愛好家や観光客からもアイデアやアドバイスは多数あったが、措置の実施については、議論を重ねた上で情況を総合的に見極めて判断するという。

このツイートにネットユーザーからは「命には優しく接してほしい」「水をかけた奴は何を考えているんだ」「フーワンが隠れている姿を見るだけで心が痛む」「加害者はブラックリストに登録して、全ての動物園や関連施設を出禁にした方がいい」「研究基地の入場にも持ち物検査が必要だ。水じゃなくて腐食を誘発する薬品だったらもっと大変だ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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