台湾大学付属病院、「世界の優れた病院」ランク入りも院長は「うちだけのはずはない」と不満

Record China    2023年3月6日(月) 18時0分

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米誌ニューズウィークなどが発表した「世界の優れた病院」ランキングに台湾大学附属病院(写真)が入った。しかし院長は「そんなはずはない」と不満を示した。

米国誌のニューズウィークとドイツに本部を置く市場や消費者関連のデータを扱うシュターティスタ(Statista)はこのほど、2023年版の「世界の優れた病院」のランキングを発表した。今回は台湾の病院が初めて調査対象になり、台湾大学付設医院(台湾大学付属病院)が発表された250位のうちの249位に入ったが、同病院の呉明賢院長は「そんなはずはない」と不満を示した。

「世界の優れた病院」では、世界28の国と地域の計2300カ所余りの病院を調査した。発表されたのは、上位250位までのランキングだ。また、米国、ドイツ、日本、韓国、フランス、台湾については地域内ランキングも発表された。

発表によると、さまざまな分野についての評価を産出した上で、加重平均方式で総合点を決めて順位付けを行った。例えば他の病院による評価の重みづけは54%とした。うち49%は現地の病院による評価で、5%は国際的医療機関の評価によった。また、病院の質についての指標は29%で、患者の感想は17%とした。その他にも、重みづけは少ないが、患者にとって機能的であるかなども評価の対象とした。

病院250カ所を並べた世界順位では獲得点数が発表されなかったが、地域別の順位表では獲得点数が発表された。台湾の病院では、第1位の台湾大学付属病院が97.20で、台北栄民総医院(台北栄民総合病院)が97.05と僅差で続いた。

台湾大学付属病院の呉院長は、台湾の医療技術や医療サービスの水準からすれば、台湾大学付属病院だけが250位以内に入るのはおかしいと述べた。呉院長と台北栄民総合病院の陳威明院長はいずれも「台湾の病院がもっとランク入りすべきだ。上位100位にも入ってしかるべき」との考えを示した。

陳院長は北栄民総合病院について「患者のケアに一貫して努力してきた。医療サービスと革新は、国民に評価されている」と説明した。

ランキングが世界第1位に選んだのは、米国ミネソタ州ロチェスター市に本部を置くメイヨー・クリニックだった。米国からは45の病院が世界250位内にランクインした。

日本の病院としては、東京都内にある東京大学医学部附属病院(世界17位)や聖路加国際病院(28位)、千葉県鴨川市にある亀田総合病院(47位)など、18の病院が世界250位内にランクインした。(翻訳・編集/如月隼人

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