盗まれた愛猫を探して浙江省湖州市から広東省広州市まで約1600キロの距離を南下した女性について、浙江省メディアの銭江晩報が1日付で報じた。

記事によると、猫は2歳のブリティッシュショートヘア。不妊手術を受けさせたのでゆっくり休ませたいと、実家のある湖州に連れて行き、放し飼いしていた。猫はいつもは自分で家に戻って来ていたが、1月5日に母から「そういえばしばらく見てないね。迷子になったのかしら」と伝えられた。

猫の首の下に猫用GPSを付けていたので、女性がスマホアプリで確認すると、隣接する江蘇省内にいることが分かった。猫が盗まれたのではと思い警察に通報。警察が防犯カメラの映像などを調べたが、手掛かりは見つからず、警察もそれ以上調べてくれなかった。

GPSによると、猫は湖州から江蘇省江陰市に運ばれ、5日に高速道路に乗り、ほぼ停止することなく移動していた。

女性の友人によると、盗まれた猫の多くが広東省内に運ばれるという。猫は6日午後に江西省内にいることが分かったため、女性はその日夜、職場に休暇を願い出て、友人と広州行きの飛行機に乗った。

搭乗前に「猫が盗まれました。車で湖州から広州に運ばれた可能性が高いです。どこに連絡したら、猫を探し出せるでしょうか」とSNSに投稿すると、広州のボランティア関係者から「力になれるかも」と返信があったので、猫の位置情報などを伝えた。

女性が飛行機に乗っている間、ボランティア関係者が3時間かけて車の所在を突き止めてくれた。

女性が飛行機を降りて現場に駆けつけた時にはすでにボランティア関係者らがコンテナ車から女性の猫と他の2匹の計3匹を発見していた。

通報を受けて駆けつけた警官に対し、コンテナ車の運転手は、猫は友人から譲り受けたものだと話した。

女性は警察への証拠提出に協力するとし、「悪者が相応の処罰を受けることを願っています」と話したという。（翻訳・編集/柳川）