「SLAM DUNK」が中国で4月公開、日本映画の記録をきっと破る

Record China    2023年3月4日(土) 10時0分

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注目のアニメーション映画「THE FIRST SLAM DUNK」が、中国で4月20日から公開されることが決まった。

注目のアニメーション映画「THE FIRST SLAM DUNKスラムダンク)」が、中国で4月20日から公開されることが決まった。中国の映画市場では新型コロナ下の2022年、「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」「ONE PIECE FILM RED」が公開され、それぞれ興行収入2億100万元(約39億8000万円)、1億8500万元(約36億6000万円)という業績を収めて週の興行収入1位にも立った。これは日本のアニメ作品が中国に確固たるファンの基盤を持っていることを示すものだ。では、「SLAM DUNK」はどれだけの記録をたたき出せるのだろうか。

「SLAM DUNK」が興行収入6億元(約118億8000万円)を達成できたら、中国における日本映画の記録を更新することになる。

16年に公開された新海誠監督の「君の名は。」は映画ブームを巻き起こし、興行収入は日本映画としては最高の5億7500万元(約113億9000万円)に達した。「SLAM DUNK」が6億元を実現すれば、この記録を破って歴史的使命を果たすことになる。

ならば、6億元突破は難しいのかという問題だが、現在の中国の市場環境から言うと全く困難ではない。

まず、日本、韓国、香港、台湾での状況を見てみると、日本では22年12月3日に公開され、観客動員数は8週連続で1位に輝いた。112億円超という興行収入は人民元換算すると約5億6000万元だ。日本での動員数は774万人を突破している。

一方、韓国では公開から7週間で328万人を動員し、興行収入は人民元換算で約1億7900万元(約35億4000万円)。香港と台湾は6週間でそれぞれ3700万香港ドル(約3254万元、約6億4000万円)、4億1700万台湾ドル(約9474万元、約18億5000万円)となった。こうした数字からも分かるように「SLAM DUNK」の成績は輝かしく、アピール力は非常に強い。

次に注目したいのが中国で良い時期に公開される点だ。マーベル作品「アベンジャーズ/エンドゲーム」は中国では19年4月24日から公開され、興行収入は中国の映画史上第8位の42億5000万元(約841億5000万円)だった。「SLAM DUNK」と同じ時期に重量級の新作公開は予定されておらず、5月1日の中国映画4作に勝てればほぼ成功となる。

そして、重複になるが「SLAM DUNK」は強いアピール力を備えている。1990年代、日本の映画・テレビ文化でアジアの大衆文化に影響を与えることができたのは、木村拓哉と「SLAM DUNK」だ。木村拓哉は時代のファッションの流行を動かし、「SLAM DUNK」はスポーツ、バスケットボール文化の流行に影響を及ぼした。漫画は1990~96年に「週刊少年ジャンプ」で連載され、発行部数は1億2000万部を超えている。アニメも93年10月から96年3月にかけて放送され、多くのファンを魅了した。

この時代の若者のバスケ好きは「SLAM DUNK」と大きなつながりを持っており、特に山王戦はストーリー全体を通して最もエキサイティングで代表的、忘れ難い試合とされている。(RR)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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