韓国映画を見たら両親まで処罰、北朝鮮の新方針に韓国ネット「今の時代にこんな国があるとは」

Record Korea    2023年2月28日(火) 22時0分

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25日、韓国・中央日報は「北朝鮮当局が韓国映画を見た青少年を摘発した場合、今後はその両親も処罰すると宣布した」と伝えた。

2023年2月25日、韓国・中央日報は「北朝鮮当局が韓国映画を見た青少年を摘発した場合、今後はその両親も処罰すると宣布した」と伝えた。

同紙は米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)が22日に現地情報筋の話として報じたものを引用し、「これまでは韓国映画などを見て2度目の摘発を受けた場合に両親を処罰したが、今後は初犯の場合でも両親を処罰する」と伝えている。

情報筋によると、20日に徳川(トクチョン)市で人民班会議が行われ、「青少年が南朝鮮(韓国)映画を見たり、南朝鮮の話し方をまねたりして摘発された場合、その親も処罰する」と決まった。いまだ青少年の間で「反動思想文化」が根絶されていないことから、当局の指示が下りたとみられるという。

韓国映画を見て摘発された青少年は初犯でも5年の労働教化刑となり、その両親は労働鍛錬隊に6カ月以上、収容される。資本主義のダンス、歌、韓国式の話し方が摘発された青少年は、親と共に労働鍛錬隊に1~3カ月収容される。

また平安北(ピョンアンブク)道の情報筋も、龍川(リョンチョン)郡で人民班会議が行われ、「今後は反動思想文化をまねて摘発された青少年の両親にも連帯的な処罰を下す」と宣布されたと伝えている。

反動思想文化には、英語が書かれた服を着ること、10代の若者が集まってギターを弾きながら尻を揺するダンスを踊ること、女子学生が化粧することなどが含まれているという。北朝鮮では昨年末、韓国ドラマと映画を視聴し摘発された10代の青少年3人が公開処刑されたと、RFAは伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「今の時代にこんな国があるとは」「自由のない北朝鮮の人たちは、どんなに息苦しい暮らしをしているのだろうか」「向こうの子どもたちは生まれてすぐに洗脳され、外の世界と断絶されて生きていくんだな」などのコメントが寄せられている。

また、「韓国の人権団体は口を閉ざしているね」「人権弁護士を自称している人たちは、なぜ北のこういう反人倫的な問題をスルーしているのか」といった意見や、「映画を見たからって親も子も処罰するなんて国は世界中のどこにもない。なのに、地上の楽園だと言っている政治家たちがいる」「前政権はこんな国を支持していたのか」といった怒りの声も見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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