中国、昨年の太陽光発電製品の輸出額は前年比67%増、世界のCO2排出削減量の41%占める

Record China    2023年2月25日(土) 7時0分

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中国の太陽光発電製品の昨年の輸出額は前年比67%増となったと国営メディが報道。風力を含め、世界の同時期の再生可能エネルギー換算のCO2排出削減量の41%を占めた。

中国の太陽光発電製品の昨年の輸出額は前年比67.8%増で、電気自動車やリチウム電池と共に輸出の「新たな3品目」になった、と国営メディが報じた。中国が昨年輸出した風力・太陽光発電製品は、世界の同時期の再生可能エネルギー換算のCO2(二酸化炭素)排出削減量の41%を占めた。

中国網によると、中国の輸出製品は近年、衣料品や手工芸品などの低付加価値品目に限らず、多くのハイテク製品が増えている。太陽光発電はその代表格だ。

商務部対外貿易司の李興乾司長は「昨年は電気自動車、太陽光発電、リチウム電池という新たな3品目の輸出をはじめ、中国のハイテク、高付加価値、グリーンなモデル転換けん引の製品が輸出の新たな成長源になった」と述べた。

晶科能源股份有限公司の投資家事業責任者の魏添氏は「当社の主な輸出製品は太陽光発電モジュールで、製品とサービスで世界の160を超える国と地域の3000社超の取引先をカバーしている」と指摘。「N型高効率太陽光発電モジュールの出荷量が10GWを超えた当社は、長年にわたり世界のモジュール出荷量のトップを占めている。世界で10枚設置された太陽光発電モジュールのうち1枚が当社製だ」と誇示した。

協鑫集成科技股份有限公司の執行総裁である張坤氏によると、中国の太陽光発電業界は当初、海外から輸入した技術や設備などに頼っており、製品もその多くが海外に輸出されていた。2008年のリーマンショックの影響を受け、国際市場で太陽光発電製品の需要が激減。12年になると一部の国が反ダンピング・反補助金措置を打ち出し、業界に大きな衝撃を及ぼした。外需の疲弊と国内の供給不足により、太陽光発電業界は厳しい冬を迎えた。

「恵みの雨」をもたらしたのは中国政府の後押し。国務院(内閣)は13年に「太陽光発電産業の健全な発展の促進に関する若干の意見」を通達し、国内市場の拡大、技術水準の向上、産業のモデル転換・高度化の加速などを打ち出した。同時に太陽光発電製品の国際市場における合理的なシェアの維持を求め、貿易および投融資協力が新たな進展を手にした。

業界も自社の取り組みに専念し、技術を磨いている。関連機関の観測によると、太陽光発電技術の持続的なイノベーションと更新により、過去10年間で中国の太陽光発電の1kWh当たりのコストが8割超減少した。グリーンで低炭素なモデル転換が世界の共通認識になり、よりクリーンで環境にやさしい太陽光発電製品の提供が中国の関連企業の取り組みの方向になっている。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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