「科学界に衝撃」=ゲノム編集ベビーの中国人科学者が香港移住へ―仏メディア

Record China    2023年2月22日(水) 13時0分

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21日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、ゲノム編集ベビーを誕生させた中国の科学者・賀建奎氏と見られる人物が、香港の定住ビザを取得したと報じた。

2023年2月21日、仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトは、ゲノム編集ベビーを誕生させた中国の科学者・賀建奎(ハー・ジエンクイ)氏と見られる人物が、香港の定住ビザを取得したと報じた。

記事は、仏AFPが「ゲノム編集ベビーを誕生させて入獄し、世界的なスキャンダルを巻き起こした中国人研究者」が21日、香港の定住ビザを取得するとともに新たな協力者を探していることを明らかにして科学界に衝撃が走ったと報じたことを紹介。AFPはこの人物が賀氏であると明示していないが、RFIの記事はその背景から賀氏だとして伝えている。

賀氏は18年11月、父親が感染していたエイズウイルスへの抵抗力を持つようゲノム編集した双子の女の子の出生に成功したことを発表し、19年12月には広東省深セン市の裁判所で生殖を目的とした胎児に対する違法な遺伝子操作の罪で懲役3年の実刑判決を受け、22年4月まで服役していた。

記事は、賀氏が「現在香港の大学や研究機関、企業とコンタクトをとっている。興味深いチャンスがあれば、香港に移住して難病の遺伝子治療プロジェクトに従事したい」と語ったことを紹介している。

また、著名な遺伝子学研究者である米ペンシルバニア大学のキラン・ムスヌル教授が賀氏の定住権を認めた香港当局の決定について「仰天した」とコメントするとともに「賀氏は犯罪者だ。私に言わせれば、児童を使ってゲノム編集の実験をしたというのは実質的な虐待だ」と語ったことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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