シャンシャンは返還後にどんな場所で過ごすのか

Record China    2023年2月21日(火) 16時10分

拡大

恩賜上野動物園で飼育されていたジャイアントパンダのシャンシャンは21日午前7時10分ごろ、トラックで同園を出発し、午前8時半ごろに成田空港に到着した。写真は浜辺栞乃子さんとお父さん。

恩賜上野動物園で飼育されていたジャイアントパンダシャンシャンは21日午前7時10分ごろ、トラックで同園を出発し、午前8時半ごろに成田空港に到着した。

現在5歳のシャンシャンは2017年6月に上野動物園で生まれ、同園で29年ぶりに誕生・成長したパンダの赤ちゃんとなった。所有権を持つ中国との協定で同日に返還されることになった。

シャンシャンを乗せたトラック 撮影・李秀傑

上野動物園周辺には、シャンシャンを見送ろうと大勢のファンが集まり、「ありがとう」「バイバイ」などと声を掛け、別れを惜しんだ。ファンの中には、最後にシャンシャンに会いたいという夢をかなえられなかった人も多い。

手を振る飼育担当者ら 撮影・李秀傑

東京・池袋に住む、浜辺栞乃子(かのこ)さん(10歳)もその1人だ。栞乃子さんは学校でも有名なパンダ好き。自宅は大きなシャンシャンの縫いぐるみをはじめ、パンダグッズであふれている。

浜辺栞乃子さん

「最後にシャンシャンに会いたい!」。しかし、残念ながら観覧の抽選に漏れてしまい、直接、シャンシャンにお別れを言うことができなかった栞乃子さん。寂しくて家で泣いてしまったが、中国四川省にパンダを見に行ったことがある父親からの「夏休みにシャンシャンに会いに行こう!」という提案にパッと笑顔を輝かせた。栞乃子さんは「夏休みの自由研究のテーマは『シャンシャンの中国での暮らし』にする!」と今から張り切っている。

シャンシャンは、同日午後1時前に飼育員と共に専用の飛行機で飛び立ち、同4時25分、四川省の成都双流国際空港に到着する予定だ。税関などの手続き後に、パンダ研究センターや税関のスタッフに付き添われ、車で約160キロ離れた中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地へ移動し、そこで約1カ月の隔離検疫期間に入る。地元の天気予報を見ると今のところ最低気温は3度、最高気温は9度。湿度が高いので体感温度は東京より寒く感じるという。

中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地

中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地の面積は約20平方キロ、森林被覆率は95%を超える、国家最高レベルの観光名所だ。中国ジャイアントパンダ保護研究センター、野生動物公園、観光地の三つの部分で構成されており、「全国大衆科学教育基地」になっている。

中国ジャイアントパンダ保護研究センターは、パンダをめぐるPR・教育、パンダの飼育・保護などの機能を集約、一体化させたパンダの楽園と呼ばれ、パンダ繁殖農場、パンダ幼稚園、パンダ病院、パンダ科学研究機関など、20を超える研究所と施設を備えた世界最大かつ最も総合的なパンダ保護機関。日本のテレビにもよく登場する、世界的に有名な場所だ。

中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地

シャンシャン返還のニュースは中国でも大きな反応を引き起こしている。基地はライブで動画配信も準備しているといい、隔離期が終わったらシャンシャンを会いに行くと中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でつぶやく人は多い。(取材/RR)

中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地

基地のボランティア

中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地

基地のボランティア

中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地

基地のボランティア

中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地

基地のボランティア

ジャイアントパンダ、シャンシャン(雌、5歳) 撮影・李秀傑

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携