観光局トップが自ら動画出演、観光PRの新たなスタイル?―中国

人民網日本語版    
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四川省道孚県文化観光局の局長が出演したPR動画がネットで人気を集めている。

四川省道孚県文化観光局の局長が出演したPR動画がネットで人気を集めている。局長は動画の中で、宇宙飛行士や唐の玄宗皇帝、チベットの歴史的英雄・格薩爾(ケサール)王などに扮し、中国語と流ちょうな英語で現地の美しい風景を紹介している。その多才ぶりに、ネットユーザーの中には「芸がないと文化観光局長にはなれないってことだな」とコメントする人もいた。中国新聞網が伝えた。

3分半近くのPR動画は、台詞の文章から動画の編集、映像、BGMまですべての出来栄えがよく、ネットにアップされるとたちまち多くのネットユーザーの注目を集めた。動画に出演した道孚県文化観光局の降沢多吉局長は、道孚県の墨石公園で宇宙飛行士に扮して懐かしのディスコダンスを踊ったり、威厳ある唐の玄宗皇帝に扮して道孚県の民家で美酒に酔いしれたり、果てしない玉科草原で、絵筆をとって絵を描き、牛や羊と共に過ごす心地よいひとときがもたらす静けさを満喫したりする。そして龍灯牧場を馬で疾走し、格薩爾王になりきったような雄姿も見せている。

降沢多吉局長は、「文化観光業界全体も競争するべきだと思う。競争して初めて飛躍を遂げることができる。動画に出演して故郷と観光をPRするのは、文化観光局長としての職責であり、使命だ」と話す。

文化観光局長がネット上で注目されるのは、実はもう目新しいことではなくなっている。数カ月前、湖北省随州市文化観光局の解偉局長は、随州の千年銀杏谷景勝地をPRするため、伝統的な衣装を身にまとってPR動画に登場。ただ、当初の目的に反して、衣装が似合っていないことでネットの話題となってしまった。ネットのツッコミに対し、解局長は「自分の故郷をPRし、ネットユーザーに面白いと思ってもらえるならば、恥ずかしい思いをしても構わない」とコメントしている。

また、あるショート動画プラットフォームでは、新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州文化観光局の賀嬌龍副局長のアカウントのフォロワー数が460万人近くに上り、動画が累計で3200万件超の「いいね」を集めている。ネットで動画に膨大なアクセス数があったことで、多くの観光客が現地に押し寄せた一方、現地の農産物や各種副業品の販売量も大きく増加した。

賀副局長の動画がヒントとなり、新疆ウイグル自治区アクス地区沙雅県文化観光局の熱娜古麗・熱合曼局長もショート動画での観光誘致に乗り出し、ネットユーザーの注目を集めて故郷の観光発展に一役買っている。動画の中で、熱娜古麗局長はコトカケヤナギの木の下で踊り、「139号線コトカケヤナギ秘境ドライビングロード」をドライブし、チャイナドレスを着て中国の優れた伝統文化をPRした。その宣伝効果もはっきり示されている。データによると、昨年上半期に沙雅県を訪れた観光客数は前年同期比で30%増加した。

北京京和文化観光発展研究院院長、中国文化産業協会副会長の范周氏は、「文化観光局のトップが自らショート動画に出演し、イメージキャラクターになるのは良い現象だ。自分たちが管轄する景勝地の文化をPRするためには、文化観光当局のトップ自身も身をもって行動できるということを示している」としている。

文化観光当局のトップ自らがPRする観光地が続々と登場する中で、あなたならどこに行きたいだろうか。(提供/人民網日本語版・編集/YF)




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