母親をひき殺した男の死刑執行、亡き父の賠償金分配めぐりトラブル―中国

Record China    2023年2月17日(金) 23時0分

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16日、中国版ツイッター・微博で、労災で死亡した父親の賠償金の分配を巡って母親を殺害した男に死刑が執行されたことが注目を集めた。

2023年2月16日、中国で労災によって死亡した父親の賠償金の分配を巡って母親を殺害した男の死刑が執行された。

頂端新聞の微博(ウェイボー)アカウントによれば、男は1984年10月に湖南省の農家で生まれ、2017年4月に父親が労災で死亡したことで得た賠償金75万元(約1470万円)の保管、分配方法を巡って母親とトラブルになった。

そして20年11月、ささいな事で再び母親ともめた男は母親に対する殺意を抱き、同5日早朝に湖南省内で母親を故意に自動車でひいた上で交通事故を偽装し、救急車と保険会社に連絡。母親は内臓破裂や重度の脳挫傷などにより同日中に死亡した。

その後、男は逮捕、起訴され、張家界中級人民法院は男に対して故意殺人罪による死刑の一審判決を宣告。男は控訴したが、湖南省高級人民法院が控訴を棄却、中国では二審制を採用していることから男の死刑が確定した。

そして今月8日、最高人民法医院による死刑執行命令を受けた張家界中級人民法院が男を銃殺刑に処した。

この件について、中国のネットユーザーは「結局最後は家族みんながあの世で『団らん』することになるという衝撃の結末に、言葉も出ない」「いまだに銃殺刑なんてあるのか。てっきりみんな注射を打つのかと思ってた」「銃殺は見せしめの効果もあるからね」「親の恩に報いる子どもがいる一方で、親の恩を仇で返そうとする子どももいるということだな」「殺された母親は、この息子にお金を渡したらろくなことにならないと分かっていたのかもね」「お金というものは本当に1人の人間を支配し、狂わせてしまう」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻



※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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