羽生結弦さんの背後に映ったあのスローガン=「彼が向かうのはもっと先」―中国コラム

Record China    2023年2月14日(火) 20時0分

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羽生結弦さんのファンであるコラムニストが13日、北京五輪から1周年を迎えた羽生さんのこれまでの歩みについてつづったコラムを、ポータルサイト・百度に掲載した。写真は北京での写真展の様子。

フィギュアスケーターの羽生結弦さん(28)のファンであるコラムニストが13日、北京冬季五輪から1周年を迎えた羽生さんのこれまでの歩みについてつづったコラムを、中国のポータルサイト・百度(バイドゥ)に掲載した。

コラムは「2022年2月20日、北京五輪フィギュアスケートのエキシビションの最後、羽生結弦はいつものように頭を下げて氷に触れ、しばらく笑みを浮かべてリンクを見つめた後、“振り返って”去っていった」とし、「今考えると、それはきっとお別れだったのだろう。北京五輪への別れ、そして自分の(アマチュアとしての)競技人生への別れだった」とした。

続けて、「冬季五輪に3度出場し、連覇も果たした羽生結弦は、フィギュアスケートの牽引役、推進役だった。しかし、彼が『フィギュアスケートがわからない』と漏らしたのはどういうことなのか」とし、「ルールはどう守られるのか、自分の努力はなぜ報われないのか。『点数には意味がない』と気付いた時、競技場には何の未練もなかったことだろう」と慮った。

そして、2022年12月23日の「松任谷由実のオールナイトニッポンゴールド」で羽生さん自身が「(プロ転向をめぐって)悩みましたね。選手としてやっていくに当たって、点数って上限があるんですよ。僕は2015年くらいに、もうすでにその採点システムにおけるほぼ最高点みたいなところに達してしまっていて、それから本当に小さい部分を強化して、ただそれがなかなか点数に反映されなくなってきたんですよね」などと語っていたことを紹介した。

その上で、「別れることは離れることを意味しない。逆にある意味で、新入生になるようなものだ。客観的に見えて実は何かがある競技会の採点基準に縛られず、フィギュアスケートが再び『フィギュアスケート』に戻り、美しいものを純粋に美しいと言えるようになった時、羽生結弦のあらゆる革新と挑戦は、本当の意味で評価される。それは(ショーの)入場率だ」と述べた。

コラムは「北京五輪から1年、あの悔しさや閉幕後のぽっかりと空いた穴は、彼がプロ転向したことによる多くの幸せで埋められている」とし、羽生さんが開設したYouTubeチャンネルでこれまでになかった視点からスケートを見せる動画を公開したり、初のワンマンアイスショーで衝撃的な革新をもたらした「プロローグ」を成功させたことなどに言及。2月26日には東京ドームでのアイスショー「GIFT(ギフト)」が控えていることにも触れ、「全く新しい、未知の、誰も見たことがないフィギュアスケートがベールを脱ぐことになる」とした。

そして、「プロ転向が宣言された際には、今世紀最高の選手とこのまま別れを告げることになるのかと悲しむ声が多かった」とした上で、北京衛視が22年2月14日に北京での記者会見を終えた羽生さんの姿をとらえた際、背後の窓ガラスに北京冬季五輪のスローガンである「一起向未来(ともに未来へ)」の文字が貼られていたことを挙げ、「羽生結弦は確かに“振り返った”が、向かうのはもっと先、今でも変わらずに前進し続けているのだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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