中国製の量子コンピューターが安徽省に登場、将来のマシンをよりスマートに

人民網日本語版    2023年2月14日(火) 8時30分
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中国製の量子コンピューターが安徽省に登場した。

中国コンピューター学会(CCF)量子コンピューター専門グループの副代表を務める合肥本源量子計算科技の張輝(ジャン・フイ)社長(博士)は、近ごろ世界中で大きな注目を集める対話型AI(人工知能)「ChatGPT」について、「量子コンピューターはAI産業により強力な計算力ツールを提供して、将来のマシンをより速く計算できるようにし、よりスマートにするだろう」と述べた。中国新聞社が伝えた。

本源量子の「メード・イン・チャイナ」の量子コンピューターが12日、安徽省合肥市でお目見えし、初めて中国の一般市民向けに開放され、無料で見学できるようになった。中国各地からやってきた数十人の見学者は、現実版「流浪地球(流転の地球)2」に登場する人工知能「MOSS」の原型を至近距離で眺めることができたという。

張氏の説明によれば、AI業界は大体3カ月でデータ量が2倍になるが、従来のコンピューターでは計算力を2倍に引き上げるには18カ月から24カ月もかかり、AI業界の差し迫った計算力ニーズに対応できていない。量子コンピューターは膨大なデータを並列計算できるという優位性があり、AIや金融など各業界の発展をサポートすることが可能だ。

量子コンピューターは量子力学の原理を活用し、分子、原子、電子のミクロな世界における粒子の運動法則をシミュレートできるという優位性を持ち、新材料の開発に利用することができる。張氏は、「優れた計算ツールで薬品の合成プロセスをシミュレートできなければ、新薬の開発には20年から30年もかかることになるだろう。将来は、量子コンピューターのサポートを受けて、新薬開発のプロセスは数週間に短縮される見込みだ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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