「漢江の奇跡、アジアの竜は昔話」=今年の韓国経済成長率、アジア主要12カ国の最下位に?

Record Korea    2023年2月10日(金) 12時0分

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韓国の今年の経済成長率はアジア主要12カ国のうち最下位に転落するという見通しが出てきた。主要紙は「『漢江の奇跡』『アジアの』は昔話になりつつある」と嘆息した。写真は漢江。

韓国経済が低成長の壁にぶつかり、2023年の経済成長率はアジア主要12カ国のうち最下位に転落するという見通しが出てきた、と主要紙が報じた。この中では「かつて韓国を象徴するとされた『漢江(ハンガン)の奇跡』『アジアの竜』のような修飾語はすでに昔話になりつつある」と嘆息した。

中央日報によると、海外主要投資銀行9社が予想した今年の韓国の実質国内総生産(GDP)成長率は平均1.1%。

これら投資銀行はアジア各国の多くの成長率予測値をこの1カ月間に引き上げた。中国が4.8%から5.2%、ベトナムが6.0%から6.1%、フィリピンが5.1%から5.3%、タイが3.7%から3.8%などだ。韓国の1.1%は1カ月前と同じで、記事は「『低成長の象徴』の日本の1.3%も下回る数値だ」と指摘した。

秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官は1月26日の記者懇談会で、「悲観論一色から楽観論がじわじわと出始めた。国内消費指標を見れば相対的に改善する感じがある」としたが、韓国経済を見る海外投資銀行の視線は依然として冷ややかだ。韓国政府の1.6%、韓国銀行(中央銀行)の1.7%、国際通貨基金(IMF)の1.7%より低い成長見通しを守った。

韓国経済が今年底を打ち、来年反騰してもその強さは他のアジア諸国に満たないという診断も一緒だ。国際金融センターの集計の結果、投資銀行9社が予想した韓国の来年の成長率は2%だ。アジア12カ国のうち日本の0.9%の次に低い。

来年の成長率で比較しても韓国と共に「アジアの4頭の竜」と呼ばれた香港の3.3%、台湾の2.6%、シンガポールの2.3%を下回る。新興国ベトナムの6.8%、インドの5.8%、フィリピンの5.5%、インドネシアの5.0%などとは大きく水を開けられている。

さらに反転の機会を見つけるのは容易でないというのが問題だ。半導体を中心にした輸出不振、エネルギー輸入による赤字累積、依然として高い物価と金利、不動産景気下降、消費不振まで韓国経済の行く手を阻む障害物があふれている。少子高齢化とかみ合わさり、低成長が深く根を下ろす危険も大きくなっている。

成均館大学経済学科のキム・ギョンス教授は「他の国に比べ過度に多くの民間負債が高金利局面で資産デフレ(価値下落)につながり、内需の側面で活路を見いだすのが難しい状況」と指摘。「輸出もやはりこれまで半導体など特定品目への依存現象が激しくなったため、最近打撃をさらに受けている」との見方を示した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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