中国の「規格外」な抗戦記念式典、「日本への警告」以外の3つの目的とは―米華字メディア

Record China    2014年7月9日(水) 10時36分

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8日、米華字メディア・多維新聞は「習近平が七七事変を規格外に記念した3つの理由」と題した記事を掲載した。写真は盧溝橋。

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2014年7月8日、米華字メディア・多維新聞は「習近平が七七事変を規格外に記念した3つの理由」と題した記事を掲載した。

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七七事変(盧溝橋事件)の77周年記念日にあたる今月7日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は盧溝橋に出向き、異例の演説を行うなど、記念活動は史上空前の規模となった。日本への警告という意味のほかに、どのような目的があるのか。

今年は、中国の全国人民代表大会常務委員会が9月3日を「抗日戦争勝利記念日」、12月13日を「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」とする法案を決定した最初の年であり、来年は中国の抗戦勝利70周年にあたることなどを十分に考慮した上での行動だ。一方で、習主席の演説や「人民日報」の社説から、日本への警告以外に3つの目的があるとする向きもある。

第一に、習主席の執政の合法性を強調することだ。習主席は演説の冒頭で次のように述べている。

「七七事変という中華民族が最大の危機に陥った際、中国共産党は民族を救うという歴史的責任を負った。抗日は中国共産党の重要な政治資産であり、執政の合法性の基礎でもある」

二つ目は、中国が平和的に台頭したことをアピールするためだ。習主席は演説で「中国が平和的発展の道を歩むことは確固不動たるものであり、各国も同じ道を共に歩むことを期待している。人類が生活するこの星を平和の陽光で永遠に照らし続けよう」と述べた。

第三に、「中国の夢」を共通認識とし、習主席が中国を率いて復興に向かう道を清めることだ。習主席は演説の最後に「全党員、全国各民族の人民が偉大な抗戦精神を発揚し、団結して心を一つにし、たゆまず励み、中華民族の偉大な復興という中国の夢に向かい、勇気を奮い起し前進しよう」と強調している。(翻訳・編集/NY)

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