日本車とドイツ車は売れるのに…中国市場で撤退危機に陥る韓国車、原因は?ー韓国メディア

Record Korea    2023年2月9日(木) 10時0分

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7日、韓国・週刊朝鮮は「昨年に過去最高の実績を記録し世界3位の完成車メーカーとなった現代自動車グループに、中国市場での回復が最大の課題としてのしかかった」と伝えた。

2023年2月7日、韓国・週刊朝鮮は「昨年に過去最高の実績を記録し世界3位の完成車メーカーとなった現代自動車グループに、中国市場での回復が最大の課題としてのしかかった」と伝えた。

記事によると、韓国の現代(ヒョンデ)自動車と起亜自動車の昨年の中国での販売台数はそれぞれ約26万台と約9万台、合わせて約35万台にとどまった。これは、昨年の中国市場でぞれぞれ約299万台と約202万台を販売したフォルクスワーゲントヨタをはるかに下回る販売量だという。

特に起亜自動車は、昨年に世界で約290万台を販売し、過去最高の売上高(約86兆ウォン=約8兆9870億円)と営業利益(7兆2331億ウォン)を記録したにもかかわらず、中国市場では事実上「撤退危機」に直面している。昨年の中国市場での販売台数は約9万4000台で、約200の完成車メーカーのうち49位にまで下落した。

一方で、昨年の世界市場で1位と2位を記録したトヨタとフォルクスワーゲンは、中国メーカーの猛攻勢にも負けず、中国市場で堅調なシェアを維持した。

現代自動車・起亜自動車は、13年から16年までは4年連続で中国で100万台の販売実績を上げていた。昨年の低調な成績について、記事は「日本車やドイツ車と違い、確固たる国家プレミアムを備えていないことが決定的な理由」だと指摘。「中国で韓国車は、17年の高高度防衛ミサイル(THAAD)騒動後の不買運動で販売台数が急減し、そこから回復できていない」「これは中国と日本が尖閣諸島をめぐって争った後でも、トヨタやホンダ日産などの日本車が中国で堅調な地位を守っていることと対象的だ」と説明している。

記事はまた「世界市場で現代自動車・起亜自動車より格下扱いされているホンダと日産も、中国では日本車プレミアムのおかげで高い販売台数を記録した」とし、「現代自動車・起亜自動車と世界3位を争うルノー・日産連合の主力である日産が、昨年の中国市場で現代自動車・起亜自動車の2倍以上(ホンダは約137万台、日産は約80万台)売れているというのは一種の警告シグナルだ」と強調。「現代自動車・起亜自動車が近いうちに中国での状況を克服できなければ、フォードやステランティス(昨年の中国市場でそれぞれ約28万台、約7万台を販売)のように転落しかねないという危機感も高まっている」と伝えた。

現代自動車グループ関係者は「中国は絶対に諦められない市場だ」とし、「電気自動車(EV)などの新車を新たに投入し、販売台数回復に努める」と話しているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「韓国は製品競争力がドイツ、日本に劣るから当然売れない」「現代自動車のポジションは『ドイツ車と日本車は買えないが、中国車は避けたい人が買う車』だったのに、最近は中国車が大きく成長し、わざわざ現代自動車を選ぶ人がいなくなった。ブランドや国の価値を高めてプレミアムグループに入るか、価格競争力で中国車より優位に立つかだ」「現代自動車が売れない理由は、中国メーカーの車に比べてデザインがかなり悪いから。それにコスパも悪い」「中国市場を諦めてドイツ市場に集中するべき。ドイツで3位以内に入れば、自然と中国人も買うようになる」「世界は広いのだから中国市場にしがみつくのはやめよう。他にもチャンスはある」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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