日本のテレビ番組で語られたフィギュアスケーターの羽生結弦さん（28）の秘話が、中国のファンの間で注目を集めている。

このほど中国のSNS上で話題になったのは、昨年、北京冬季五輪を前にフジテレビ系で放送された番組「北京五輪へ！知られざる宝のストーリー」で、羽生さんのショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」の編曲を担当したピアニストの清塚信也さんが語った出来事だ。

清塚さんによると、羽生さんへの曲の提供が期日より少し遅れてしまい、「本当に申し訳ない」と謝罪しながら提出すると、羽生さんから「この遅れた分、清塚さんがどう生きてきたか、そういったことがこの曲にはさらに追加されたから、そういう物語になるべくしてこのプログラムはあるんですよ」（発言ママ）との言葉をかけられたという。清塚さんはこの言葉を聞いて「本当に涙が出た」と明かした。

中国では北京五輪で羽生さんを知ったファンも多く、この秘話が今になって再び話題に。中国のファンからは「ユヅは優しい小さな天使」「これもまた、彼がみんなから愛される理由だ」「彼は本当に人の心を解き放つのが上手」「決して相手を責めず、理解を示そうとする。どれほど優しい人だろう」「本当に心が温かい青年。共感力がものすごい。彼には感動させられっぱなし（涙）」「物事に厳しく完璧を追求する一方で、相手の想いを汲む優しさも持っている。こんな彼を誰が愛さずにいられるだろうか」といったコメントが寄せられた。

また、1月28日に動画の公開を告知するも、その後音楽の許諾申請ができていなかったことが分かり、ツイッターに泣き顔の絵文字付きで謝罪コメントを投稿したことに触れ、「だから、あなたも音楽の使用権の問題を気にすることはないよ。あなたが言った言葉はそのまま、あなたにも当てはまるんだから。安心してね」と慰めるコメントも書き込まれている。（翻訳・編集/北田）