男子生徒が失踪106日後に遺体で発見、「すぐ隣」なのになぜ見つからなかった?―中国

Record China    2023年1月30日(月) 17時0分

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中国江西省の学校の敷地内で突然行方不明になっていた男子生徒が、106日後に遺体で発見された。事件をめぐっては不可解な点が残されている。

中国江西省の学校の敷地内で突然行方不明になっていた男子生徒が、106日後に遺体で発見された。事件をめぐっては不可解な点が残されている。

同省上饒市の警察は今月29日、前日(28日)に首をつった状態で発見された遺体について、DNA鑑定の結果、上饒市鉛山県の致遠中学の高校1年生・胡●宇(フー・シンユー。●は金3つ)さん(15)であることが判明したと発表した。遺体が発見されたのは同校に隣接した倉庫の敷地内で、普段は人の出入りがあまりない場所だったという。

同省上饒市鉛山県の致遠中学で寮生活をしていた胡さんは、昨年10月14日、寮から100メートルも離れていない校舎へ向かう途中に突然、姿を消した。同日午後5時48分には寮内の監視カメラに映っていたが、その後、姿が見えなくなった。寮から校舎までの間に監視カメラに映らない場所が10メートル余りあり、ここで何らかの事件が発生した可能性があると伝えられていた。

中国メディアの澎湃新聞は「これまで大規模な捜索が行われていたにもかかわらず、なぜ発見されなかったのか」と疑問を提起。上饒市の警察は今月7日、学内で殺人や自殺などの事件の痕跡は見つからず、胡さん自らが学校を出たとの見方を示していた。敷地の周囲を囲う塀を乗り越えて出入りする生徒がまれにいるということだが、監視カメラの映像に胡さんの姿は映っておらず、監視カメラが作動していない箇所があったものの、警察の捜査では人が乗り越えたような痕跡は確認できていなかった。

警察や消防などはこれまで、遺体が発見された場所の付近の林や丘をかなり広範にわたって3度捜索してきたが、手掛かりは一切見つかっていなかった。しかし、中国メディアの財新網によると、遺体が発見された場所は同校の敷地から壁を隔てたすぐ近く。これまで何度も重点的に捜索されたエリアで、現場付近には捜索のために木が切られた跡も残っていたという。

ただ、胡さんの遺体発見時の状況については当初「林で発見された」とされていたが、後に「(林に囲まれた)倉庫内で見つかった。周辺は数回捜索していたが倉庫内には入っていなかった」と報じられ、ネット上でも「昨日は林の中と言っていたのになぜ倉庫の中に変わったんだ?」「何が本当なのか。誰をだましているのか」といった戸惑いの声や、「倉庫内を捜索していなかっただと?警察じゃなくても調べるべき場所だということが分かりそうなものだが…」といった声が上がった。

中国メディアの央広網によると、遺体は靴ひもで首をつっており、腐敗がかなり進んだ状況だったといい、確認した遺族は「上着を裏返しに来ているようだった」と違和感を口にしたという。

警察は今月7日、胡さんが学業成績について悩みを抱えていたようだとの見方を示していたが、これまでのところ自殺とは断定していない。また、詳しい死因や遺体が発見された時の状況、死亡推定時刻などについても、まだ明らかにされていないという。(翻訳・編集/北田


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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