中国の動画配信サービス・優酷（YOUKU）で昨年12月26日に配信をスタートした新武侠ドラマ「少年歌行（原題）」。現在、映画・ドラマのクチコミサイト豆瓣（douban）で10点満点中7．6点をマークし、2018年に制作されたアニメ版の8．5点に及ばなかったものの、キャラクターたちの生き生きとした演出、感動を呼ぶ男同士の友情、CGを駆使した豪華なアクションなどが共感を呼び、じわじわと人気を押し上げている。

その一方で、アニメとの比較もしばしば賛否両論を巻き起こし、ネットで賑わいを見せている。アニメと実写版で登場する主人公らはどのように違うのか、10のメインキャラクターを比較してみた。

1．蕭瑟（リー・ホンイー/李宏毅）

原作が描いている蕭瑟は腹黒でやれやれ系の絶世美男子。実写版で演じるのは「春花秋月～初恋は時をこえて～」で人気になったリー・ホンイー。蕭瑟のビジュアルと不思議な魅力が表現できたか否かで、だいぶ意見が分かれている。

2．無心（リウ・シュエイー/劉学義）

父親を殺され復讐（ふくしゅう）に燃える妖艶な僧侶・無心を演じるのは人気俳優のリウ・シュエイー。役作りの為に過酷なダイエットを敢行したそうだが、実年齢が30歳を越えたこともあり「無理」との意見も見られた。イケメンぶりに関しては「文句なし」のもよう。

3．雷無桀（アオ・ルイポン/敖瑞鵬）

赤い服がトレンドの天真爛漫な熱血少年・雷無桀を演じるのはアオ・ルイポン。衣装やビジュアルはだいぶかけ離れているが、熱血ぶりとかわいさが救いとなり、評判を上げている。

4．司空千落（リン・ボーヤン/林博洋）

天下屈指の武芸の達人、槍仙・司空長風の愛娘。元気はつらつでかわいらしい司空千落を演じるのは新人女優のリン・ボーヤン。文句なしの美人だが、アニメに比べあか抜けていないとの評価が見られている。

5．唐蓮（リー・シンズー/李欣澤）

メインキャラクターの1人で毒術と暗器が得意な天下第一城・雪月城の一番弟子。32歳という年齢を感じさせないビジュアルと高い還元度でアニメファンからも認められている。

6．天女蕊（チョン・ズー/程梓）

情報屋という裏の身分を持ち、赤い服と魅惑的なスタイルが印象的な人物。唐蓮にほれ込みグイグイ来る天女蕊と、シャイで押され気味な唐蓮、2人の恋の駆け引きも一つの見どころになっている。

7．李寒衣（チャン・ウェイナー/張維娜）

雪月城の2番手城主で、5大剣仙の1人・雪月剣仙。ピュアな美人顔とクールな演技でアニメファンも納得のもよう。

8．趙玉真（ツァオ・ユーチェン/曹煜辰）

下山すると天下大乱を巻き起こすと言われ、幼い時から青城山で道術と剣術を習得した5大剣仙の1人・道剣仙。たぐいまれな美男子で、青城山に押し入った李寒衣に一目ぼれし、後に両思いになる。実写版で登場するのは「陳情令」で魏無羨の義姉・江厭離のいいなずけである金子軒を演じたツァオ・ユーチェン。

9．忘憂（ユー・ベンチャン/游本昌）

父親を殺された幼い無心を慈悲深く見守りながら大切に育て上げた高徳の僧侶。国宝級の俳優と言われるユー・ベンチャンが扮（ふん）している。否定的な意見が一切見られず、「そのままの忘憂」と高評価を得ている。

10．月姫（クー・ナイユー/柯乃予）

暗殺組織のメンバーで「月」をモチーフにした髪飾りがトレンド。実写版で登場するのは「山河令」で「鬼谷の十大悪鬼」の1人・艷鬼を演じたクー・ナイユー。ビジュアルの還元度や目の演技などが評価されている。（編集/RR）