日本進出の中国ファストファッションブランド、なぜまたパクリ騒動に陥ったのか?―華字メディア

Record China    2023年1月28日(土) 16時0分

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23日、日本華僑報網は、中国のファストファッションブランドSHEINが「パクリ」疑惑に陥っているとする記事を掲載した。

2023年1月23日、華字メディアの日本華僑報網は、日本に殴り込みをかけた中国のファストファッションブランドSHEINが「パクリ」疑惑に陥っているとし、ファストファッション業界共通の問題点を克服しない限り先行きは暗いとの見方を示す記事を掲載した。

記事は、ここ2年で急速に成長した中国のファストファッションブランド・SHEINが昨年10月、大阪の最も有名な繁華街・心斎橋にポップアップストアをオープンさせ、当日は3時間待ちの大行列ができたと紹介。SHEINは2008年に江蘇省南京市で誕生し、海外市場をターゲットに高いコストパフォーマンス、トラフィックマーケティングシステム、トレンドを読んでまず小ロット生産し、市場の反応を見て大量生産に入るサプライチェーン管理モデルなどを強みとして、米国では昨年にH&MやZARAなどの老舗ブランドを抑えてファストファッションのトップブランドに躍り出たと伝えた。

その上で、日本には21年に進出して日本発のファストファッション大手ユニクロとの勝負を挑んでおり、心斎橋の出店地はかつてユニクロの店舗が入っていた場所だったと説明。新型コロナ以降で実体店舗が低迷する中、SHEINはオンライン販売で急速に成長し、ファストファッション業界ですでに中堅の地位を確保するに至ったとする一方で、昨年11月にはスタンプ商品のデザインがファミリーマートのアイス商品「たべる牧場ミルク」のキャラクターに酷似していると指摘され、大きな波紋を呼んだと紹介した。

また、SHEINによるデザイン剽窃疑惑はここ数年しばしば発生しており、使用権を得ていない芸術作品を製品化して発売したという指摘が複数のアーティストから出されていると指摘。ファストファッション産業ではSHEINだけでなく、ZARAやフォーエバー21などといったおなじみのブランドもこれまでにしばしばデザインの無断使用を巡る問題が取り沙汰されているとし、「デザインコスト削減のために多くのファストファッションブランドが他所からアイデアを拝借し、新商品の回転速度を保っている」と指摘している。

記事は、「パクリ」がファストファッションブランドが生きていく上での唯一の「伝家の宝刀」ではないとした上で、同じファストファッションブランドとして扱われるユニクロは新商品をリリースするペースが他よりも遅い一方で、製品開発において体型上の特徴、快適さに関する検討が念入りになされているほか、使用する素材の研究開発にも余念がなく、これらの取り組みによって高い競争力を獲得していると分析。「SHIENはユニクロをライバルと標榜しているが、現状を見る限りユニクロに追いつくための道のりはまだまだ長いことは間違いない。『パクリ』というファストファッション共通の壁を克服しない限り、ブランドイメージを守り、健全かつ長期的な発展を遂げることは、おそらく難しいだろう」と評した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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