中国外交部の汪文斌報道官は19日の定例記者会見で、「中国は米国に対し、他人のドアを閉ざそうとしても自分の道をふさいでしまうだけだと忠告する」と述べました。

米国はこのほど、8月に成立した「インフレ削減法（IRA）」に関して、欧州との協議を開始しました。これについて欧州委員会のドムブロウスキス上級副委員長は、世界が大きな課題に直面する中、米国が差別的な補助金や税額控除の路線に沿って発展すれば、必ずや問題を引き起こすことになると指摘しました。

汪報道官は記者からの関連質問に答えた際、「中国は、米国の関連法案における差別的で保護貿易主義的な条項が、すでに同盟国を含む多くの国からの反対と批判を招いていることを注視している」と示しました。

また、汪報道官は、「競争は公平で合理的であるべきだ。米国が一国主義、保護主義を大々的に進め、他国の発展の権利を抑圧、または剥奪しようとするやり方は正当ではなく、市場のルールと経済の法則にも反しており、成功することはないだろう。米国に対し、他人のドアを閉ざそうとしても、それは自分の道をふさいでしまうだけだと忠告したい。われわれは、米国がWTOの規則と義務を厳格に履行し、多国間貿易体制の権威性と有効性を確実に守るよう促す」と強調しました。（提供/CRI）