TSMC、ドイツにも工場建設―独メディア

Record China    2023年1月20日(金) 18時0分

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19日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、台湾の半導体大手TSMCが欧州初となる工場をドイツ東部のドレスデンに建設する計画を立てていると報じた。写真はTSMC。

2023年1月19日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、台湾の半導体大手メーカーTSMCが欧州初となる工場をドイツ東部のドレスデンに建設する計画を立てていると報じた。

記事は、ドイツのインターネットメディアであるチャイナ・テーブルが得た会議記録の内容として、TSMCの魏哲家(ウエイ・ジョージア)CEOがアナリストに対して「欧州の顧客や提携パートナーとともに、自動車専用技術工場建設の可能性について評価している」と語ったと紹介。独紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングも先週、TSMCが昨年にドイツの顧客に対して工場建設に対する意見を募ったところ、非常にポジティブな反応があったと報じていたことを伝えた。

その上で、TSMCの新工場設置場所ついて業界では、ドイツ東部の欧州最大半導体産業集約地であるドレスデンが有力視されており、ボッシュやインフィニオン、NXPセミコンダクターズなど現地に拠点を構えるメーカーが、自動車用部品製造分野でTSMCの顧客になる見込みだと紹介した。

また、台湾・電子時報の報道では、ドレスデンに建設するとみられる新工場ではまず22〜28ナノプロセスの半導体製造を行い、ドイツや欧州が提示する助成内容や注文の状況を見て12〜16ナノ、5〜7ナノといった先進的な半導体生産を実施するかについて検討を進める見込みだと報じられたことを伝えている。そして、EUでは昨年2月に、域内の半導体生産拡大に向けて大規模な補助金を出すことなどを織り込んだ「欧州半導体法案」が提案されており、早ければ今年6月に発効する予定だとした。

記事は、TSMCが世界市場に供給するハイエンド半導体の大部分は地元台湾で生産されているとし、海外では米国アリゾナ州にアップル向けの半導体を供給するための工場を2か所持つほか、熊本県で新工場を建設中であると伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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