韓国に入国したらどうなるのか、3人の体験談―中国メディア

Record Korea    2023年1月18日(水) 9時0分

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中国メディアの澎湃新聞は17日、「韓国に入国後」と題し、新型コロナウイルスの水際対策で中国からの入国者にPCR検査などを義務付けている韓国に到着した中国人たちの体験談を紹介した。

中国メディアの澎湃新聞は17日、「韓国に入国後」と題し、新型コロナウイルスの水際対策で中国からの入国者にPCR検査などを義務付けている韓国に到着した中国人たちの体験談を紹介した。

新型コロナウイルスの水際対策として、韓国政府は1月2日から中国人への短期ビザの発給を一時停止、中国からの航空便の受け入れは仁川国際空港のみに限定した。また、中国からの渡航者にはPCR検査を義務付け、5日からは陰性証明の提出も求めている。これを受け、中国政府は10日に韓国人への短期ビザの発給を停止。中国外交部は韓国側の措置を「非科学的」「差別的」などと非難している。

20歳の程(チョン)さんは4日に韓国経由で英国に行く予定だった。航空券は以前から予約しており、変更したくなかったという。午後3時半ごろに空港に着くと、スタッフから黄色い札が渡され、首にかけるように言われた。中国からの便であれば、欧米人など外国人もみな同じように求められていたという。

中国からの旅客用の専用ルートを通って税関に行くと、何か問題があったようで担当者は手続きをしてくれなかった。その後、「黄色い札はどこへやった?」と聞かれ、「手に持っている」と答えると、「なぜ首から下げないんだ」と厳しく言われた。PCR検査の場所に案内されたが、そこは軍人らに見張られていて300人くらいが密集していた。程さんは「もし今感染していなくてもこんなところにいたら感染してしまうのでは?」と不安を覚えたという。

程さんは午後10時ごろに検査結果「不明」という通知を受け、翌日の再検査を求められた。再検査では「陰性」と判定されたそうだ。

夫が韓国で働いているという37歳の許(シュー)さんは、4日に子ども2人と共に杭州市から韓国に出発した。到着すると軍人らの付き添いの下で荷物を受け取り、黄色い札を受け取ってPCR検査へ。検査後の待機場所では水とビスケットが用意されていた。検査結果が告げられるまでは4時間ほどかかったといい、許さんと息子は陰性、娘は陽性だった。許さんは「韓国に家族がいるので自宅隔離にしてもらえないか」と頼むと、担当者が相談のうえ受け入れてくれ、(夫が迎えに来るために)別の場所に案内してくれたという。

許さんは「中国のネット上では、一部の人が注目を集めるために(韓国の対応の悪さを)大げさに言っていると思う」とし、許さんが韓国に入国したい人のために入国の流れをSNSに投稿したところ、しばらくして誹謗(ひぼう)中傷が殺到したため投稿を削除したと明かした。

29歳の沈(シェン)さんは8日に韓国に到着した。韓国で暮らす両親に3年ぶりに会うのが目的だった。沈さんは「PCR検査の結果が出るまで4時間もかかったが、一番怖かったのは待ち時間ではなく、結果が『不明』だったこと」とし、別室に移されて24時間後に再検査を受けることになったと説明。沈さんと同じ便の人では、少なくとも7人が検査結果不明のため再検査が求められたという。

再検査に際しては「結果は通常8時間以内に出る。検査結果が判明するまでこの部屋を出ることはできない」と通知された。ただ、待機していた「隔離部屋」は沈さんが思っていたよりも環境は良かったといい、「ネット上で言われているような、ベッドもなく小さく暗い部屋に押し込まれているというものではなかった。部屋代や食事代は無料で、ベッドにサイドテーブル、テレビもあった」という。

翌朝に配られた朝食はパニーニ1つとジュース1本で「冷たかったが味は悪くなかった」とのこと。食べ終えた直後に電話があり、陰性だと告げられたため無事入国できたそうだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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