春節に再燃するペット経済、オンラインもオフラインも消費ブーム―中国

人民網日本語版    2023年1月17日(火) 12時40分

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ここ数年、中国ではペット保有数が増加を続け、ペット経済が産業チェーン全体の中で発展のチャンスを迎えている。

干し肉、歯磨きビスケット、骨付きあぶり牛もも肉などのおやつに、おもちゃやグルーミング用品などが入った新春ペット用品の詰め合わせを買い、春節(旧正月、2023年は1月22日)前にペットをトリミングに連れて行き、快適な環境のペット預かりサービスを予約する。うさぎ年の春節が近づく中、四川省成都市で働く李嬌さんにとって実家に帰る前にしておかなければならない最も大事なことは、長年飼っているラブラドール・レトリーバー犬の預け先を確保することだ。

ここ数年、中国ではペット保有数が増加を続け、人々が気持ちを托す存在としてのペットの役割がますます大きくなり、飼い主は「毛がふさふさしたわが子」のために喜んでお金を使い、ペット経済が産業チェーン全体の中で発展のチャンスを迎えている。春節を目前に控え、「ペットのお正月支度」が盛り上がりを見せ、オンラインでもオフラインでも消費ブームが起こり、ペットのおもちゃ、服・アクセサリー、美容、食品など関連業態の業者はあの手この手で売り上げを伸ばそうとしている。

天猫国際(Tmallグローバル)の調査によれば、2022年にはペット用の旧正月の晴れ着が初めて売上成長率ベスト10の「新しい旧正月用品」に入った。京東の23年ペット用旧正月用品祭り期間の売上データでは、ペット用年越し料理の売上高が前年同期比64%増加し、ペット用晴れ着の売上高も同55%増加した。

成都市で街のペットショップを経営する「90後(1990年代生まれ)」の周旭(ジョウ・シュー)さんは、「毎年春節のシーズンには、店の売り上げが20%ほど増える。春節の半月前から旧暦の1月15日ごろまでは、店内でのグルーミングの予約がほぼ毎日埋まっており、1日15~16匹のペットをお世話しなければいけない。おやつやおもちゃの売り上げも大きく増える」と話した。

西南財経大学工商管理学院の王褘(ワン・ウェイ)教授は、「今年の春節には、消費ニーズの回復傾向が従来の消費分野に集中的に現われるだけでなく、新興消費の分野でも突破口と『発火点』が求められるだろう。ペット経済ブームはちょうどこのタイミングにはまった」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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