中国が台湾に進攻したら?米シンクタンク「米日台が勝利も大きすぎる代償」―独メディア

Record China    2023年1月11日(水) 12時0分

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10日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、台湾海峡で軍事衝突が発生した場合のシミュレーション結果を米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)が発表したと報じた。

2023年1月10日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、台湾海峡で軍事衝突が発生した場合のシミュレーション結果を米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)が発表したと報じた。

記事は、CSISが9日に台湾海峡で軍事衝突が発生した場合の結果について、24のケースごとにシミュレーションした報告書を発表したと紹介。全体的な結果では、中国海軍は開戦3週間以内に中心戦力が瓦解して約1万人が戦死、軍機155機、艦艇138隻が撃破されて万単位の兵士が捕虜となることが示されたと伝えた。

また、多くのケースにおいて米国、日本の支援を受けた台湾が辛勝するも、米海軍は空母2隻、大型水上艦10〜20隻を失い、約3200人が戦死する見込みで、米軍がイラクとアフガニスタンでの数十年に及ぶ戦闘で出した戦死者の半分をわずか3週間の作戦で出すことになると指摘、大きな損失は米国の世界のリーダーとしての地位に長期間ダメージを与えることになると予測したことを紹介している。

さらに、日本は作戦用飛行機100機、作戦用艦艇26隻を失い、日本の領土内にある米軍基地も深刻な打撃を受けると予測したほか、台湾についても悲惨な状況となり、3週間の戦闘で約3500人が戦士し、駆逐艦とフリゲートは26隻全てが撃沈されると予想、「台湾軍は屈服こそしないものの悲惨なでメージを受ける。そして、水道も電力も寸断され、基本的な市民生活がままならず、経済が瀕死状態の島をひたすら守ることしかできなくなる」と評したことを伝えた。

このほか、台湾海峡での戦争がひとたび始まれば、米国率いる西側諸国は台湾に断続的に物資を供給する「ウクライナ方式」を採用できなくなると指摘し、開戦前の段階で周到に準備しておく必要があるとしたことを紹介。また、米国は直ちに日本、グアムの基地を強化し、小さくて相手の攻撃が当たりにくい敏しょうな艦船の配備と潜水艦の建造を優先し、ハイエンドな戦闘機よりも廉価で攻撃航続能力が高い戦闘機の生産にシフトすることが必要だと指摘したことを紹介した。

記事は最後に、シミュレーション結果のような悲惨な状況の発生を避けるため、中国の指導者は台湾統一に向けて本格的な武力衝突ではなく、台湾を外交的に孤立させたり、経済的に脅迫したりといった手段を採用する可能性が高いと報告書が予測したことを併せて伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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