日本の自動車ブランドが中国から「敗走」、想定の範囲内―中国メディア

Record China    2023年1月10日(火) 14時0分

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9日、浙江新聞は、ホンダの高級自動車ブランド・アキュラが中国から「敗走」すると報じた。

2023年1月9日、浙江新聞は、ホンダの高級自動車ブランド・アキュラが中国から「敗走」すると報じた。

記事は、広州汽車のアキュラ公式サイトが1月9日時点で閲覧できなくなっていることが分かったと紹介。他国のアキュラ公式サイトは正常に閲覧できること、広汽ホンダが戦略調整を実施していることから「これは、アキュラブランドがすでに中国市場から撤退したことを意味する可能性がある」とした。そして、アキュラのカスタマーサービスに問い合わせたところ、公式サイトと微信アカウントを昨年12月30日で閉鎖しており、すでに新車情報や購入に関するサービスの提供を停止していることを明らかにしたと伝えた。

一方、これまでに販売したアキュラ車へのサービスについては、特約店や関連チャネルを通じて引き続きサービスを提供し、オーナーの権利を保障すると広州ホンダが明らかにしたことを併せて紹介している。

記事は、アキュラが1986年に米国で誕生したホンダの高級ブランドで、2006年より輸入形式にて中国市場に入るようになった後、16年には専らアキュラの運営を担う広汽ホンダ汽車販売有限公司が設立され、同年より中国での生産を開始したと紹介。しかし、米国市場で一定の人気を獲得したのとは裏腹に中国市場には馴染めず、販売台数は17年の1万6348台をピークに減少、21年には6554台にまで落ち込み、22年に至ってはわずか1600台程度の販売に留まったものとみられることを伝えた。

広州汽車との合弁経営をめぐっては、ここ数年赤字を出し続けていた広汽フィアット・クライスラーが昨年2月以降正常な経営を続けることができなくなり、同7月には同社に折半出資していた広州汽車とステランティスが合弁解消に向けた協議を実施中と発表した。また、ここ数年は広州汽車関連以外にも東風ルノー、長安スズキ、華晨ルノー金杯と、破産や株式譲渡により中国市場から撤退する合弁ブランドが続出しており、最近の報道ではチェコのシュコダオートも中国市場から引き揚げることを検討しているとの情報もある。

記事はこれらの状況から「販売量の減少に伴いアキュラが中国からフェードアウトするのは想定の範囲内」とした上で、中国市場からの撤退を余儀なくされる合弁ブランドに共通する要因について、中国乗用車市場信息聯席会の崔東樹(ツイ・ドンシュー)事務局長が「ローカライズに消極的だったこと、技術の世代交代が緩慢だったことにより、市場の発展や技術の変化に対応できず、消費者のニーズを満たすことができなかった」ことを指摘したと伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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