中国で早くも春節の帰省ラッシュ、各業界が労働力確保できない状態に―仏メディア

Record China    2023年1月7日(土) 10時0分

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5日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、今月22日の春節の3週間以上前からすでに出稼ぎ労働者の帰省ラッシュが始まり、メーカーやサービス業が影響を受けていると報じた。写真は北京南駅。

2023年1月5日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、今月22日の春節(旧正月)の3週間以上前からすでに出稼ぎ労働者の帰省ラッシュが始まり、メーカーやサービス業が影響を受けていると報じた。

例年であれば春節の帰省ラッシュは春節2週間前の春節輸送体制期間が始まってから起きるが、厳しいコロナ規制が解かれて3年ぶりに自由に移動できるようになった今年は今月7日からの春節輸送体制期間を待つことなく帰省ラッシュが始まっているという。記事は、長江デルタ一帯の工場の労働者が1日ごろからすでに帰省を始めており、浙江省台州市にある電動歯ブラシメーカーでは昨年12月中旬に新型コロナの感染が拡大して生産停止を余儀なくされ、感染者が回復して生産を再開しようとした矢先に多くの従業員が職場に戻らずそのまま退職して帰省する事態が起きていると伝えた。

また、前倒しで帰省する労働者は故郷での感染拡大や近親者の感染を恐れ、薬品や検査キット、パルスオキシメーターなどの医療用品を大量に持参して帰郷の途に就いているという。このような状況ゆえに医療用品業界は大盛況で、薬品にしろ医療器具にしろ供給が需要に追いつかないとのことだが、3日ごろからは「給料を2倍、3倍にしても、工場に残って働いてくれる労働者を確保するのが困難」になっているという。

記事は、広東省深セン市にある医療器具メーカーの生産責任者が「注文が絶えないのに、40人ほどいる従業員の90%は帰省してしまった。10年前なら出稼ぎの人は(特別手当がつく)旧正月前に仕事がないと不満げだったが、今の若い人は楽しく過ごすことが一番だと考えていて、どんなにお金を出しても働いてくれない」と嘆いたことを紹介。また、工場だけでなくサービス業でも同様の事態が発生しており、北京や上海の小さなレストランには入口に休業を知らせる張り紙が掲げられているほか、配達員が大量に帰省してしまったことで物流のスピードにも影響が出ていると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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