「対外開放」堅持を改めて強調、外国企業の「中国離れ」を警戒?―国営メディア

Record China    2023年1月6日(金) 20時0分

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中国の今後の経済政策をめぐり、国営メディアは対外開放を堅持していく姿勢を改めて強調した。中国経済の先行きを不安視する外国企業の「中国離れ」を警戒しているためともみられる。写真は深セン。

中国の今後の経済政策をめぐり、国営メディアは「世界の繁栄と発展のために避けては通れない道」などとして、対外開放を堅持していく姿勢を強調した。国営メディアが「対外開放」の堅持を改めて強調したのは、コロナ禍などで中国経済の先行きを不安視する外国企業の「中国離れ」を警戒しているためともみられる。

中国網は昨年11月の第5回中国国際輸入博覧会の開会式で、習近平国家主席は「経済のグローバル化を推し進め、各国の発展のエネルギーを増強することで、発展の成果をより多くより公平に各国の人々に行き渡らせる必要があると述べた」と紹介。「対外貿易の発展や外資導入と外国投資は目覚ましい成果を上げ、全面的な開放の構図を形成、自由貿易試験区と自由貿易港の建設が着実に推進され、グローバルな経済協力ネットワークが拡大し続けている」とした。

さらに「世界の百年に一度の大変革や世界経済の回復の遅れに直面する中、中国は独自の新しい発展で世界に新たなチャンスを絶えず提供し、開かれた世界経済の構築を後押ししている」と言及。「2012年の第18回共産党大会以降、中国はより積極的で主体的な開放戦略を実行し、世界に目を向けた高水準の自由貿易区ネットワークを構築、自由貿易試験区と海南自由貿易港の建設を加速し、(現代版シルクロード経済圏構想の)『一帯一路』共同建設は各国から歓迎される国際公共財・国際協力のプラットフォームとなった」と自賛した。

各国との経済交流については「中国は現在までに26の国・地域と19の自由貿易協定を締結し、『地域的な包括的経済連携(RCEP)協定』の発効・実施を推進している」と指摘。「良質な製品の輸入を拡大し、世界初となる輸入をテーマとした国家レベルの展示会を開催、輸入博は世界各国のイノベーションと協力を促進する重要なプラットフォームとなった」と述べた。

第5回中国国際輸入博覧会に関しては「45の国・地域・国際機関が参加し、世界のトップ500企業と業界のリーディングカンパニー284社が出展、取引予定額は前回比3.9%増の735億2000万ドル(現レートで約9兆5000億円)に上った」と誇示。「輸入博はすでに中国が新たな発展の構図を構築するための窓口・高度な開放を促進するためのプラットフォーム・世界で共有される国際公共財となっている」などと訴えた。

その上で中国網は「中国は大規模市場の持続的発展を促進し、国内大循環でグローバルな資源要素を呼び込み、国内外の市場と資源の連携効果を高め、貿易投資協力の質と水準の向上を図っている」と説明。「これにより『大きな中国市場』は『世界の大きなチャンス』になりつつあると言える」と主張した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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