中国、「白紙デモ」に続き今度は「爆竹デモ」、2000年以降生まれの若者が主役―韓国紙報道

Record China    2023年1月6日(金) 12時0分

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中国各地でロックダウン反対の「白紙デモ」に続き、今度は「爆竹デモ」が起きていると韓国紙が報じた。2000年以降に生まれた「00世代」の若者が騒ぎの主役だ。

中国各地で昨年11月、全土を揺るがした封鎖(ロックダウン)反対の「白紙デモ」に続き、今度は「爆竹デモ」が起きている、と韓国・中央日報が中国のSNSなどを引用して伝えた。爆竹は大気汚染や秩序維持などを理由に禁止されているが、2000年以降に生まれた「00世代」の若者が騒ぎの主役だ。

中央日報によると、中国ポータルサイト「網易ニュース」は3日未明、中国道教の始祖である老子の故郷として知られる中国河南鹿邑県の老君台で、爆竹を禁止する警察と群衆の間で衝突が発生し、一部の00世代がパトカーを破壊したと報じた。16~17歳にすぎない若者たちは群衆の拍手喝采に酔って現行法を違反したとされ、厳しい処罰を受けることになるという。

中国のSNSメディア「微博」と短い動画シェアプラットフォーム「TikTok」や海外のツイッターには昨年末から爆竹をめぐって警察と対立する若者の映像が次々と掲載されている。過去3年間続いた新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うロックダウンが解除されると、伝染病と厄運を退治するという俗説がある爆竹を鳴らして解放感を満喫しようとしているようだ。

昨年12月31日の大みそかには河南省許昌の街頭に集まった市民が爆竹を鳴らして新年を祝った時も警察が取り締まりに出た。これにもかかわらず、近くでまた別の爆竹が激しい音を立てて鳴り出すと、群衆が歓呼する映像がSNSを通じて拡散した。爆竹を鳴らす若者を逮捕・連行する警察を群衆が囲んでそれを阻止する映像も流布している。

米国政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)も鄭州、湖北、山西などで爆竹使用が広がっていると2日、報じた。ネット上では「過去3年間の民衆の心の中には悔しさが蓄積している。爆竹を鳴らして厄払いして、悪い気をなくさなければならない。3年間の悔しさを晴らすのに一役買っている。地方政府は爆竹政策を調整するべきだ」などと促す書き込みも目立っている。

河南省周口市太康県では爆竹を使用した容疑で逮捕された住民を警察が群衆の要求で釈放すると、これを祝って爆竹を鳴らす映像も海外ツイッターで話題になっている。山東省のある都市では黒の高級乗用車が爆竹を鳴らしながら走行し、これをパトカーが追いかける映像もツイッターを通じて広まっている。

これに対し、白紙デモが爆竹デモにつながらないように治安当局は緊張している。中国共産党政治局委員兼政法委員会書記の陳文清氏は昨年12月29日、中央政法委全体会議を招集して「あらゆる方法で人民群衆の権益を保護するように」としつつも、同時に「国家安保と社会安定をしっかりと守らなくてはならない」と指示した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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