2023年1月4日、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党総書記が同国の少年組織「朝鮮少年団」に新年のプレゼントとして日本メーカーの腕時計を贈ったことが韓国でも話題となっている。

韓国・ソウル新聞は同日、日本メディアの報道を引用し「北朝鮮の朝鮮中央通信が報道した関連写真を分析したところ、当該製品はSEIKO（セイコー）のサブブランド・ALBA（アルバ）の製品だった」と伝えた。

朝鮮中央通信は1日、金総書記が朝鮮少年団第9回大会の代表に新年のプレゼントを渡す会を開いたとして数枚の写真を掲載した。朝鮮少年団は満7歳から14歳までの北朝鮮の子どもが義務的に加入する青年同盟傘下の組織。掲載された写真には、興味津々な様子で時計や説明書を見る子どもたちの姿が写っていた。朝鮮少年団に贈呈された腕時計の数は約5000個に達するとみられている。

一方、北朝鮮外務省は先月、日本の安全保障戦略の改定を「戦犯国」「敵国」などの表現を使って強く批判していた。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「反日なのに車はレクサス、時計はセイコー（笑）」「もしかして親日派？」「日本が大好きみたい」「韓国には反日を叫びつつ日本車を乗り回す国会議員もいる」「ノージャパンをする韓国の議員と同じ」「中国で売られている偽物では？」などの声が上がっている。

また「一般市民は飢えに苦しんでいるのにそんなプレゼントを？」「北朝鮮の子どもたちに必要なのは時計より米だ」と指摘する声も見られた。（翻訳・編集/堂本）

プレゼントはセイコー？　金正恩氏が子供たちにhttps://t.co/eLUrZD4rnz

公開された写真で、子供たちが受け取った腕時計の箱に「ALBA」との文字があり、セイコーウオッチ（東京）の関連ブランドの可能性がある。

— 産経ニュース (@Sankei_news) January 2, 2023