韓国に到着した中国人男性が新型コロナウイルスの検査で陽性を示した後、逃走し行方をくらませた事件が波紋を広げている。

聯合ニュースなどによると、3日午後10時過ぎに仁川空港に到着した男性は、入国時の検査で陽性反応を示したが隔離を拒否。バスで隔離ホテルに到着した際に逃走した。男性は4日早朝にホテルから300メートルほど離れた大型スーパーを訪れたことが確認されたが、その後の行方は分かっていないという。

韓国当局は男性を指名手配しており、感染症予防・管理法違反で有罪判決を受けた場合は最高1年の禁固刑または1000万ウォン（約103万円）の罰金刑に処される可能性がある。また、発見されれば強制送還の上、韓国への入国が一定期間禁止されるという。

仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル（RFI）は、1月2日以降、2189人が中国から韓国に渡っており、検査した590人のうち22．7％に当たる136人が陽性を示し、特に3日の陽性率は26％だったと紹介。「今回の事件は中国からの渡航者の規制に対する議論を引き起こしている」と伝えた。

なお、中国のネットユーザーからは「恥をさらした」「新年早々の笑い話だ」「行くからにはルールを守れよ。嫌なら行くな」といった声が上がる一方、「海外の国はみんなオープンになっているんじゃないのか？自由はどうした？」「韓国人はそんなに心配なら家にこもって鍵でもかけて一生出てこなければいい」「報復として中国に入国する韓国人には14日間の隔離と7日間の健康観察期間を設けよう」など不満を示す声も少なくなかった。（翻訳・編集/北田）