「パンダ外交」は日中関係改善の最良の薬なのか―華字メディア

Record China    2023年1月7日(土) 13時30分

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4日、日本華僑報網は、日中関係の改善に「パンダ外交」が重要な役割を果たすとする文章を掲載した。

2022年1月4日、華字メディア・日本華僑報網は、日中関係の改善に「パンダ外交」が重要な役割を果たすとする文章を掲載した。

文章は、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドが先日、日本で飼育されているジャイアントパンダで最高齢の永明(エイメイ)と双子の桜浜(オウヒン)、桃浜(トウヒン)を2月22日に四川省成都市のジャイアントパンダ飼育研究基地に返還することを発表したと紹介した上で、日本が世界で最も頻繁に中国とジャイアントパンダの飼育、繁殖に関する交流を行っているとし、「日本は今後さらにジャイアントパンダ分野での中国との協力を強めるべきだ。これは、両国関係、特に民間レベルの関係改善にとって非常に高い価値を持っている」と評した。

また、両国関係の改善をジャイアントパンダに託すというのはいささか「子どもの遊び」感が否めないとしつつ、ジャイアントパンダは日中両国の民間において最も強い「共感」が得られる事象であることは否定できないと指摘。ジャイアントパンダを介することにより日中両国民の感情的な緊張はほぐれ、交流への意欲も明らかに増すとしたほか、政治や経済の交流につきまとう厳粛さや距離感がなく「とても素直な感情を呼び覚ましてくれる」と論じた。

文章は、中国では日本の音楽やアニメ作品が人気を集めるようになって久しいものの、主に歓迎しているのは青少年層に限られ、全国民から愛好されるまでには至っていない上、「文化的な中国侵略だ」と捉える人さえもいると指摘。日本国内でも同様の状況が起きており、中国経済が成長して中国資本による対日投資が増加し続ける中で、一部の日本人が中国による経済的な侵略を危惧し、日本経済にダメージを与えるのではないかと憂慮しているとした。

一方で、日本でジャイアントパンダがやってきたり生まれたりするたびにお祭りのような雰囲気になり、中国に対する印象が大きく改善されることから、日中両国はジャイアントパンダ関連の協力を一層強め、「パンダ外交」を「ピンポン外交」のように両国民の相互交流の扉を開くカギとし、ジャイアントパンダを架け橋として一層緊密な文化的、経済的協力関係を構築すべきであるとし、「それは、両国が舌戦を繰り広げるよりも大きな価値と意義を持っている」と結んだ。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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