2023年1月3日、人民日報の微博アカウントは「2分で分かる」と題して、新型コロナのオミクロン変異株に代わり流行が予測されている新たな変異株XBBについて紹介する動画を公開した。

動画では、中国の専門家によるXBB株についての解説を紹介している。まず、XBB株はBA．2株から派生したウイルスで、その特徴は免疫逃避能力が従来の株より高く、既存のワクチンによる防護効果が低いこと、従来の株に感染して抗体を持っている人でも再感染する可能性があることだと伝えた。

発病性については、オミクロン系列の株と比べて明らかな差異はなく、XBB株が流行している国で重症化あるいは死亡例が増えているケースは見られないとした。

また、XBB株はすでに中国に入り込んでおり、22年末時点で3省の11人からXBB株が検出されたと説明。感染の主流にはなっていないものの、感染の勢いは徐々に高まっておりBA．5．2やBE．7などと共存しながら感染が拡大する見込みだと紹介している。

このほか、再感染について同一株で2回感染する確率は非常に低く、仮に感染したとしても重篤な症状が出ることはないが、新たな変異株の出現すれば免疫の逃避などにより再感染する恐れがあるため、1回感染したとしても引き続き感染予防を行う必要があり、特に高齢者や基礎疾患を持つ人は留意しなければならないと指摘した。（翻訳・編集/川尻）