台湾TSMCが海外で次々に半導体工場建設、懸念の声も―中国メディア

Record China    2022年12月28日(水) 5時0分

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環球時報によると、台湾の半導体製造大手TSMCが日本や米国、ドイツに半導体工場を建設することについて、台湾メディアから懸念の声が上がっているという。

中国共産党系の環球時報(電子版)は27日、台湾の半導体製造大手TSMCが日本や米国、ドイツに半導体工場を建設することについて、台湾メディアから懸念の声が上がっていると報じた。

記事によると、TSMCがドイツに同社としては欧州初となる半導体工場の建設を検討していると報じられた。

日本では、熊本県に86億ドル(約1兆1000億円)を投資して半導体工場を建設中で、2番目の工場建設の可能性も浮上している。

米国では、アリゾナ州フェニックスの半導体工場への投資額を400億ドル(約5兆3000億円)に増強する計画を発表。2024年に回路線幅5ナノメートル型と4ナノ型の量産を開始し、26年までにより先端の3ナノ型も量産する。

台湾メディアの工商時報は22日付社説で、台湾はかねてから生産資源の「5欠」(土地、電気、水、労働力、人材の不足)問題に悩まされており、半導体生産能力の海外移転は時間の問題だが、TSMCの米国工場建設の決定は完全に地政学に基づくものだと指摘。生産が台湾のエコシステムや人材から切り離され、過去の成功モデルを複製することが困難になると論じた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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