第1回国際報道「シルクロード賞」受賞作品紹介―中国メディア

人民網日本語版    2022年12月27日(火) 11時30分
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「一帯一路」ニュースネットワークが主催する第1回国際報道「シルクロード賞」の審査は、理事長機関である人民日報社が筆頭となり実施された。報道写真賞入賞作品「中国を垣間見る」。撮影・ヤン・レイマ

一帯一路」ニュースネットワーク(The Belt and Road News Network、BRNN)が主催する第1回国際報道「シルクロード賞」の審査は、理事長機関である人民日報社が筆頭となり実施された。「シルクロード賞」には、「深層報道賞」、「ニュース論説賞」、「報道写真賞」、「報道ビデオ賞」、「特別貢献賞」の5部門が設置されている。第1回の今回は、世界情勢に合わせて「新型コロナとの闘いに関する短編ビデオ賞」が増設された。各賞は、「一帯一路」参加国・地域のメディア、機関、個人を対象に募集され、80ヶ国・地域から作品4485点の応募があった。審査は、学術委員会による1回目の審査、審査委員会による2回目の審査、BRNN理事会による最終審査の順で実施された。今月19日に北京で開催されたBRNN第2回理事会議で、第1回「シルクロード賞」の最終審査が行われ、受賞作品リストが発表された。ここでは各受賞作品をチェックしてみよう。人民日報が報じた。

深層報道賞

大賞

作品タイトル:カザフスタンと「一帯一路」イニシアティブ:どこかへと向かう道

作者:クリス・ライト(英国

作品紹介:

この報道は、中国とカザフスタンの国境地点にある霍爾果斯(コルガス)通関地のここ数年の発展と移り変わりを記録し、中国とカザフスタンの国境の建設成果を描写し、対外貿易と国際定期貨物列車「中欧班列」、ひいては今後の産業レイアウトに対する比類のない見解を示しており、「一帯一路」イニシアティブの踏み込んだ発展に有益な参考を提供している。

入賞作品

作品タイトル:旅客や貨物輸送のためにアクセス条件を整える中国

作者: ヌルジャン・カスマリエワ(キルギス)

作品紹介:

この報道は、粤港澳大湾区(広州仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)の交通運輸の発展を記録することで、中国の発展の活力とポテンシャルを紹介している。記事には、マクロな視点だけでなく、ミクロな視点も含まれており、大湾区が今後、世界的に影響力ある国際イノベーションと技術の中心になり、「一帯一路」建設に有利な条件を整えるであろうとしている。

作品タイトル: ラオスの一体化戦略実施や強靭な経済構築をバックアップする「一帯一路」

作者:マニカン・パンスヴェンサイ(ラオス)

作品紹介:

この報道はテーマが鮮明で、ラオスがどのようにして「一帯一路」共同建設イニシアティブのチャンスを掴んでいるかを主に紹介している。記事はラオスの2つの大型プロジェクトである「中国ラオス鉄道」と「ヴィエンチャン—ボーテン高速道路」の建設に的を絞った紹介を行っており、交通インフラの整備がラオスの経済発展推進を協力にバックアップすることを論証している。

作品タイトル:「一帯一路」:中国から伸びる道路

作者:ユーレディ・マルティネス(キューバ)

作品紹介:

この報道は、中国が国の扉の開放に継続的に力を入れ、優れたビジネス環境を提供し、「一帯一路」共同建設参加国間の文化と人的・文化的交流を強化することで、教育、テクノロジー、文化、スポーツ、観光といった分野で、一歩踏み込んだ協力を実現していることを詳しく紹介している。また、共に課題の対応に取り組み、保護主義や一国主義を実施しようとするいかなる企てにも反対し、多国間体系やルールを基礎とした世界秩序を維持するよう呼び掛けている。

作品タイトル:「一帯一路」:世界平和と経済繁栄の促進剤

作者:「パキスタンオブザーバー」(パキスタン)

作品紹介:

この報道は、「一帯一路」共同建設イニシアティブがインフラ整備を重視し、雇用を創出し、人々の生活を改善しているといった多くのメリットに注目している。そして、中国とパキスタンの経済回廊に懐疑的な見方を示したり、反対したりする論調に反駁し、冷戦思考を捨て、貿易における障壁を取り除き、世界の全ての国がウィンウィンを実現することを提唱している。

報道写真賞

大賞

作品タイトル:私の両親は鳥類学者

作者:スベトラーナ・タラソワ(ロシア

報道写真賞大賞受賞作品「私の両親は鳥類学者」。撮影・スベトラーナ・タラソワ

作品紹介:

この写真家は、カメラを鳥類学者のアレクセイ・ドゥルズヤカとその家族に向け、鳥類学者のシンプルで、ゆったりとした普段の生活を記録している。作品は、人と動物、人と人の間のぬくもりにあふれている。そして、家族の温かさと動物に対するやさしさをコラボレーションさせ、科学研究の精神を表現している。また、シンプルで飾り気のない写真は、家族を守るように、地球の全ての生物を守らなければならず、そしてそれは全ての人が子供の頃から養うべき見方であり、能力であることを教えている。

入賞作品

作品タイトル:中国を垣間見る

作者:ヤン・レイマ(フランス)

報道写真賞入賞作品「中国を垣間見る」。撮影・ヤン・レイマ

作品紹介:

ここ約30年、フランスの著名な写真家ヤン・レイマ氏は、中国に関する60以上の報道を行い、中国に関する書籍を4冊出版してきた。「中国を垣間見る」に収録されているのは2013年から2019年の間に撮影された写真で、ヤン・レイマ氏は平凡な中国人の物語に迫っている。小さな事から大きな事を知ることのできるこれらの作品は、中華の大地の人情味あふれる瞬間を通して、中国の発展の活力をしみじみと感じさせてくれる。

作品タイトル:ダカール・ファッションウィーク

作者:ファティマ・エスマ・アルスラーン(トルコ)

報道写真賞入賞作品「ダカール・ファッションウィーク」。撮影・ファティマ・エスマ・アルスラーン

作品紹介:

2020年12月、第18回ダカール・ファッションウィークは新型コロナウイルスの影響で、屋外で開催された。「簡素」な会場となったものの、写真家は作品を通して、都市におけるファッションとアグレッシブな自然の「競演」を表現している。作者は、「貧しくても、富んでいても、どこの人であっても、オシャレを追求し、素敵なものにあこがれるというのは、人類共通の思いである」ということを伝えたいのかもしれない。

作品タイトル:シロバナムシヨケギク

作者:ビトー・フスコ(イタリア)

報道写真賞入賞作品「シロバナムシヨケギク」。撮影・ビトー・フスコ

作品紹介:

この作品は、復活したケニアのシロバナムシヨケギクの産業チェーンを記録している。シロバナムシヨケギクの典型的なイメージを映し出すことで、作者は収穫農家、加工作業員、加工工場経営者、仲介業者などが、このグリーン産業チェーンにおいて、どのように生計を立てるために奮闘しているかを描いている。

作品タイトル:人と自然

作者:ニック・ウット(米国

報道写真賞入賞作品「人と自然」。撮影・ニック・ウット

作品紹介:

この作品を通して、AP通信の元カメラマンであるニック・ウット氏が、報道写真の撮影とは別に、個人の趣味として撮影した「人と自然」の関係を見ることができるほか、作品の表現力やその繊細な部分を通して、「完璧」な構図、瞬間、視点というプロフェッショナルなテクニックを実感することができる。

新型コロナとの闘いに関する短編ビデオ賞

入賞作品

作品タイトル:団結して新型コロナウイルスと闘う

作者:ロジャース・サバナ(ケニア)

作品紹介:

短編ビデオの冒頭では、救急車のサイレンが鳴り、新型コロナウイルス感染拡大が危機的な状況であることがひしひしと伝わって来る。人々は落胆し、不安を覚えているものの、その後に、医療従事者が一生懸命活動し、各国が互いに援助し合い、人々が「愛」のバトンを繋ぎ、最終的にウイルスに勝利して、人々から笑顔があふれるようになっている。この作品は緊迫したリズムで進み、独特な作風となっている。新型コロナウイルスと闘うための希望の光を灯すことをその目的としている。

作品タイトル:新旧

作者:YTVテレビ局(ミャンマー)

作品紹介:

この作品は、あるガイドが新型コロナウイルスが原因で失業したものの決してあきらめず、大好きな手工芸品を仕事にして、新しい事業を始める様子を描いている。生活や芸術、危機などが織り交ざるように編集されており、予期していなかった状況に置かれ、危機に直面した時に、人々が、愛や知恵、友情、希望を通して、生き抜き、発展し続ける様子を描いている。

(注:同部門では、最終審査に進んだのは2作品だけだったため、大賞は選出されなかった。上記2作品が入賞作品となった)

ニュース論説賞

大賞

作品タイトル:「一帯一路」への反対はアフリカへの反対

作者:ムバラク・ムガボ(ウガンダ)

作品紹介:

このニュース論説は、「一帯一路」共同建設イニシアティブがアフリカ諸国の発展に多大な貢献をしていることのほか、中国企業がアフリカ諸国で鉄道や道路、空港などを建設していることを紹介し、中国とアフリカの関係、世界の構造などに対する評論を行っている。作者は、自身の経験を紹介する形で、中国で見聞きしたことを伝え、実際にあった出来事や詳しいデータを用いて、「一帯一路」共同建設イニシアティブのアフリカ諸国との関わりを紹介している。

入賞作品

作品タイトル:孤立主義に舞い戻った米国

作者:ペラギア・カルパティオタキ(ギリシャ)

作品紹介:

このニュース論説は、米国の政策の転換を詳しく説明している。そして、広い視野と十分な論証を用いて、米国の孤立主義に舞い戻り、過去に戻るようなやり方を非難している。また、より容易に進める道を歩むために、自らの約束や他の国に配慮を示すことを忘れてしまう国を歴史が許すことはないと指摘している。現在の情勢下において、世界の平和と秩序は、決して一つの国の努力だけで実現できるものではない。

作品タイトル:「一帯一路」の大きなチャンスを掴み、新たな情勢下で全面的発展を実現

作者:カナート・トカバエフ(カザフスタン)

作品紹介:

このニュース論説は、数字や事実を基に書かれており、言葉遣いは巧みで、生き生きとしている。新型コロナウイルスのパンデミックが世界を襲う中、カザフスタンがどのように、「一帯一路」共同建設のチャンスを掴み、全面的な発展を実現するかについて、はっきりとした提案を示し、地域の一体化推進は、中央アジアの未来であり、ユーラシアの未来でもあると指摘している。

作品タイトル:希望のベルト、救済の道

作者:ファルク・ボリク(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

作品紹介:

このニュース論説は、「一帯一路」共同建設イニシアティブの世界レベルでの重要性のほか、具体的にボスニア・ヘルツェゴビナにどのような積極的な影響をもたらしたかを網羅的に総括し、批判する声に力強く反論することを目指している。その立場は鮮明で、東洋と西洋を比較する世界的視野があり、「一帯一路」共同建設と、西洋のこれまでの投資プロジェクトとの違いを解説している。

作品タイトル:シルクロード上のセルビア―セルビアの輸出増加のチャンス到来!

作者:ブランコ・ズヨビッチ(セルビア)

作品紹介:

「一帯一路」共同建設は、欧州諸国にたくさんのチャンスをもたらした。セルビアは近年、欧州諸国と中国のインフラ整備をめぐる協力のモデルケースとなっている。

報道ビデオ賞

入賞作品

作品タイトル:21世紀の海上シルクロード

著作権所有者: NGC Network Asia、 LLC and CICC

作品紹介:

この作品では、外国人がナレーターを担当し、中国や東南アジア、中東をめぐり、上空からの撮影や水中での撮影などさまざまなスタイルで、15世紀前半に西洋への大航海を行った鄭和の足跡をたどって、その過程で見聞したことを網羅的に記録し、視聴者に没入型の視聴体験を提供している。この動画は、発展という観点から歴史を見ており、スケールの大きな構成で、歴史と現在が見事なコラボレーションをみせている。

作品タイトル:シルクロードの新たな懸け橋:中欧班列

著作権所有者:中国国際テレビ(CGTN)、スイス放送協会(RTS)

作品紹介:

この作品はユーラシア大陸を横断する国際定期貨物列車をテーマに、インタビューやさまざまなシーンの撮影などを通して、壮大なプロジェクトのバックグランドにある、生き生きとした人間ドラマを掘り起こし、小さな出来事から大きな事象を映し出すかのように、「シルクロード経済ベルト」沿線の人文、風情、バックグランドの発展の原動力を浮き彫りにしている。

(注:同部門では、最終審査に進んだのは2作品だけだったため、大賞は選出されなかった。上記2作品が入賞作品となった。)

特別貢献賞

受賞者

ムシャヒド・フセイン・サイード(パキスタン)

人物紹介:

1952年に、パキスタンのシアールコートで生まれたムシャヒド氏は、17歳の時に、パキスタン―中国青年団体を引率して初めて中国を訪問。これまでに中国に100回以上訪問してきた。彼は長年、さまざまな肩書で、パキスタンと中国の友好事業に力を入れ、「一帯一路」共同建設イニシアティブの目玉プロジェクトである「中国・パキスタン経済回廊」建設においても独特な役割を果たしている。そして、中国とパキスタンの友好促進に力を注ぐ「巴中学会」やパキスタン「シルクロードの友」クラブなどを発足させてきた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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