ファーウェイに海外で活発な動き、キリマンジャロの5G建設・ノキアとの契約継続など

Record China    2022年12月26日(月) 9時0分

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ファーウェイは世界各地でさまざまな動きを続けている。13日にはアフリカ最高峰のキリマンジャロ(写真)でファーウェイが協力した高速ネットワークが稼働開始。

米国からは「締め出し」状態が続く華為技術(ファーウェイ)だが、その他の地域については、さまざまな動きが続いている。12月13日にはタンザニア北東部にあるアフリカ最高峰のキリマンジャロで、ファーウェイが協力した高速ネットワークが稼働を始めた。ファーウェイは23日には、ノキアと相手が持つ特許を互いに利用できる契約を延長したことを発表した。

■キリマンジャロでインターネット高速ネットワークが登場、観光の質の向上に期待

キリマンジャロでは13日までに、標高5985メートルのウフル・ピーク及び標高3795メートル以上の各休憩パークが、インターネットの高速無線ネットワークでカバーされた。登山者はインターネットを通じて、ただちに状況を外界と共有することができるようになった。危険発生時もただちに、助けを呼ぶことができる。

キリマンジャロの高速ネットワークは、タンザニア国家ICTブロードバンド基幹ネットワークプロジェクトの一部で、タンザニアの通信事業者TTCLが建設を請け負い、ファーウェイ・タンザニアは山上に設置する施設の通信設備の多くを寄付した。

キリマンジャロには、年間約5万人の観光客が訪れる。観光業はタンザニア経済にとって重要であり、2021年の売上高は約14億ドルと、タンザニアのGDPの6%を占めた。タンザニアのモーゼス・ヌナウエ情報通信・情報技術担当大臣は、キリマンジャロの登山ルート全線における高速ネットワーク建設についてのファーウェイの貢献に感謝し、観光客の増加と、観光の質の向上に期待を示した。

TTCLのビーナス・ムロ会長は、「キリマンジャロが世界と接続された」として、「世界にキリマンジャロを語ってもらい、タンザニアに関心を持ってもらう」ことが実現したと述べた。同社のピーター・ウランガ社長は、「ファーウェイは極端な気候条件下でも効率的に稼働できる良質な設備を提供してくれた」と、ファーウェイ製品の質の高さを評価した。

ファーウェイがタンザニアに進出したのは07年だった。ファーウェイ・タンザニアの張竜社長は「ファーウェイはタンザニア国民に信頼性と安全性の高い通信接続を提供することに尽力してきたと」と述べ、今後についても「ファーウェイは引き続きタンザニアのサクセスストーリーの一部となり、タンザニアのICTブロードバンド基幹ネットワークや農村のカバーなどのプロジェクトに積極的に参加することで、タンザニアの第3次5カ年計画の実現を後押ししていきたい」と述べた。

■ノキアとの関係維持は、「米国との兼ね合い」に注目した報道も

ファーウェイの経営方針の特徴の一つに、「他社にいたずらに激しい競争を仕掛けて互いに体力を消耗させてしまうよりも、可能な限り協力しあって“ウィンウィン”の状況を出現させる」ことがある。ノキアとの相手が持つ特許を互いに利用できる契約を延長したことも、そのあらわれと理解できる。

契約の具体的内容は「秘密に属する」として明らかにされていないが、ファーウェイが現状で4G関連では全世界の特許数の約10%、5GやWi-Fi 6、H.266の特許では同約20%、OTNと10G PONでは同約30%、IETF特許の同約20%を保有しているなど、ライセンスの量と質で極めて高度な領域に達しているからこそ、ノキアという高度なハイテク企業との「特許共有」が実現できていることは間違いない。

また、ノキアが、米国による厳しい規制の対象であるファーウェイとの契約を延長したことも注目された。米メディアのウォールストリートジャーナルの記事はノキアがファーウェイとの契約を延長したことについて、「米国の規制にもかかわらず」と表現した。(翻訳・編集/如月隼人


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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