2022年12月21日、韓国・朝鮮日報は「サムスンより安いのに軽い…中国でつくられた折り畳みスマホを見てみると」と題する記事で、「中国のスマートフォンメーカーが価格競争力を武器に、サムスンがリードする世界の折り畳みスマホ市場に挑戦状をたたきつけた」と伝えた。

記事によると、中国のOPPO（オッポ）とHonor（オナー）は最近、新製品の折り畳みスマホを発売し、中国以外の地域でも販売すると発表した。これまでは中国だけで折り畳みスマホを販売してきた。IT業界は、サムスン電子が折り畳みスマホを発表してから数年が過ぎているため「中国のスマホメーカーもある程度競争力を備えた」とみているという。

OPPOが先週発売した「Find N2」は、サムスンの「galaxy z fold4」と同じ横開き式の折り畳みスマホ。重さは233グラムで前作より42グラム軽く、galaxy z fold4（263グラム）と比べても30グラム軽い。

Honorも先月末に左右に広げるタイプの折り畳みスマホ「Magic Vs」を発売した。薄くて充電が速いのが特徴で、折り畳んだときの厚さは12．9ミリ、重さは261グラムで、galaxy z fold4（14．2ミリ）より薄くて軽い。5000mAhの大容量バッテリーと66W急速充電に対応し、46分で100％充電が可能。galaxy z fold4は完全充電まで1時間以上かかるという。

海外のIT専門家からは「中国スマホメーカーの新製品の競争力はまだ確認できていないが、価格競争力は世界市場で勝算がある」と評価している。Magic Vsは256GBモデルの価格が約150万ウォン（約15万4000円）だが、同じ仕様のgalaxy z fold4は199万ウォンだという。

記事は「中国のスマホメーカーが世界の折り畳みスマホ市場に参入してきたことで市場規模は拡大したが、サムスンのシェアは減少するとみられている」と伝えている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「どの分野も中国に行く手を阻まれる。だんだん厳しくなってきた」「サムスンも価格を下げてコスパの良いスマホを生産したほうが効率的」「デザインだけを見ると中国の方がいい」「サムスンはスマホまで中国に押され始めている」「サムスンが抜かれるのも時間の問題。中国のスマホはコスパが最高」などサムスンの今後を不安視する声が上がっている。

一方で「高くてもサムスンを使う」「安かろう悪かろうだ」「どうせ産業スパイが渡した技術でつくった製品」「中国には創意性がない」「中国のスマホを100万ウォン以上で買うなんて、誰もそんな冒険はしないよ」「何か必要なものが入っていないから軽いのでは？」「軽いのは不安。中韓に圧倒的な技術差があるわけでもないし」「中国のスマホは絶対にサムスンに勝てない。丈夫さだけを見てもサムスンの圧勝」など、中国のスマホへの厳しい声も多数寄せられている。（翻訳・編集/堂本）