奇跡的!1200キロ離れた日本から「貴局の電波を受信しました」の手紙=中国ネット「心温まる」

Record China    2022年12月21日(水) 12時0分

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20日、捜狐新聞は、浙江省台州市のラジオ局に、約1200キロ離れた広島県東広島市から電波受信報告の手紙が送られてきたと報じた。写真は台州ラジオ局。

2022年12月20日、中国メディアの捜狐新聞は、浙江省台州市のラジオ局に、約1200キロ離れた広島県東広島市から電波受信報告の手紙が送られてきたと報じた。


記事によると、台州市ニュース総合FMラジオチャンネルが今年8月、東広島市から送られてきた1通の手紙を受け取った。手紙には1200キロ離れた東広島市で放送信号を7分間受信できたことが記されており、その証拠として受信音声を録音したCDが同封されていたという。記事は、「もし大気圏の上層にある電離層で特殊な現象が起こらない限り、聴取は不可能な距離だ」と伝えた。

台州ラジオ局

手紙によると、送り主は東広島市に住む60歳の日本人男性で、中学生の時に海外のラジオ電波受信に興味を持ち、受信に成功したラジオ局に手紙を出すのを楽しみにしてきたという。高校時代にはバングラデシュのラジオ局に手紙を出したところ、数年にわたり手紙の往来が続いたそうだ。台州のラジオ局の電波を受信したのは47年の愛好歴の中でも初めてとのこと。

手紙

同封されていたCDには、今年7月27日午後に放送された内容が7分間収録されていた。内容は「一息ついて屋外作業の人たちに爽やかな心の水を提供しよう」という話や、子どもを持つ親と医師との対談、スターの交通事故、コマーシャル、局名のコールなどで、最初はわずかな干渉やノイズのみでクリアな音声だったものの、その後徐々に聞こえづらくなりフェードアウトしていったという。

記事は、FM波について通常約100キロまでしか届かず、同局では市内でも全域をカバーするために6カ所から電波信号を出していると紹介。そのうち一つが市内で最も高い標高1400メートルの山から発信されており、この電波がたまたま大気層を伝って1200キロ余りの「旅行」に成功し、広島まで届いたようだと伝えている。また、男性は2日かけて中国語で手紙を書き、返信用の白紙の「ベリカード」も同封していたとし、同局がハンコを押した「ベリカード」と絵葉書を、翻訳会社に依頼して作成した日本語のメッセージとともに男性に返信したと紹介した。


この件について、中国のネットユーザーは「無線電波愛好者のロマンだ」「われわれは世界と繋がっている」「愛好者としてものすごい共感を覚え、目に熱いものがこみ上げてきたぞ」「心温まる話だ。雲が媒体となって、素晴らしいストーリーが生まれた」「日中人民の永遠の友好を願うよ」「これこそ、世界のあるべき姿」など共感、称賛コメントを残している。


また「東広島!留学で1年間過ごしたところだ。懐かしい」という声も。これには「今ちょうど東広島に住んでる。外国人に友好的でとてもいい街だよ」という反応も見られた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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