プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん（28）のサプライズに中国ファンも反応を示している。

羽生さんは18日に地元の宮城県仙台市にあるアイスリンク仙台で行われた第5回仙台市長杯フィギュアスケート競技会にサプライズ登場し、2014年のソチ五輪のプログラム「パリの散歩道」を披露した。

そして演技後にはこれから演技する出場者に向け、「緊張することは何一つ悪いことはなくて、僕なんか今久しぶりに、今日オリンピックかなと思うくらいすごく緊張しました」とし、「優勝したい、ノーミスしたい、先生やお父さんとかお母さんとか、おじいちゃん、おばあちゃん、そういう人たちに喜んでもらいたいなって、褒めてもらいたいなって思うと思います。だけど、みんながこれまで練習してきたことは絶対になくなりません。僕も4歳のときからここで練習して、一時期ここから離れてしまったけれど、でもここでずっと練習してきたことは絶対になくなりません」と語った。

そして、「小さいころここでシングルアクセルを練習したことも、シングルループを何度も練習したことも、何一つなくなっていません。だから今日は自信を持って、緊張するかもしれないけど、緊張したら緊張したで、その都度また強くなれるから。先生の言うことを聞いて、しっかり練習していけば絶対にうまくなれるから。これからどうか頑張ってください。とりあえず今日、まず1日頑張ろう」と呼び掛けた。

この様子に、中国のファンからは「わ、28歳の『パリの散歩道』完全版だ！幸せ」「これはめっちゃサプライズ」「優雅なパリの散歩道。震える」「感動したよ～」「もっときれいな画質の映像はないの？」「きっと誰も知らなかったから高性能カメラも入っていなかったんだね」「吐く息がものすごく白い。寒そう。温かくして！」「地元の人たちは幸せだ」「彼は本当にあらゆる人からリスペクトされるにふさわしい」「本当に優しい先輩だね」といったコメントが書き込まれた。

また、羽生さんのファンであるコラムニストは「神出鬼没！羽生結弦がサプライズで地元の小さな大会に出現！伝説のプログラムを披露」と題する文章を投稿。「ますます洗練された技と大人の男性の色気は、今の『パリの散歩道』が最高であることをはっきりと感じさせてくれた」「薄手のコスチューム姿の羽生結弦が丁寧なあいさつをしながら白い息を吐く姿は、見る人を感動させ、心を揺さぶった」などと評した。

また、「彼が地元の子どもたちに贈ったこの贈り物は本当に何の予告もなかった」とし、郡和子市長も「聞いていなかった」と話すなど、極秘で計画が進められていたことを紹介。「あまりにも突然だったため記者たちも準備しておらず、写真や動画もぼやけたものだった。しかしそれでも、プログラムの驚きと感動は誰の心にも届いた」とした。

そして、「2018年の第1回の時にも彼はわざわざあいさつ文を送っており、いつ本人がこの大会の開会式に登場するかと予想する声もあった。結果は見ての通り。やはりプロ転向しさえすれば、すべてが可能になるんだ！」と結んだ。（翻訳・編集/北田）