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16日、観察者網は、インドが射程距離5000キロの地対地弾道ミサイルの発射に成功したと報じた。
2022年12月16日、観察者網は、インドが射程距離5000キロの地対地弾道ミサイルの発射に成功したと報じた。
記事は、インド紙ザ・ヒンドゥーが16日に報じた内容として、インド東部オディシャ州のアブドゥル・カラム島で15日に核弾頭搭載可能で射程距離が5000キロの「アグニ5」地対地ミサイルの試験発射が成功したと伝えた。
そして「アグニ5」について、高さ17メートルで1.5トンの弾頭が搭載可能であるとし、その開発の目的が「中国に対する核による威嚇」であると説明。インドはこれまでにも射程距離700〜3500キロの「アグニ」シリーズミサイルを4つ配備しており、今回の「アグニ5」は射程距離が最も長く、中国最北端を含むアジア全域と欧州の一部地域が射程に含まれると紹介している。
一方で、インド政府が再三アピールしてきた「アグニ5」の作戦能力に対し、国際社会からは疑問の声が出ていると指摘。その理由として、射程距離が8000キロ以上という大陸間弾道ミサイルの基準を満たしていないこと、他国の大陸間弾道ミサイルが複数の誘導システムを採用する中で「アグニ5」は単一誘導システムを採用しているために誘導レベルが低く目標物との誤差が比較的大きくなることを挙げた。
さらに、小型化の面でも不十分であり、ロシアのRS-24大陸間弾道ミサイルが重さ49トンで最大射程1万1000キロ、8〜10発の核弾頭を搭載可能であるのに対し、「アグニ−5」は重さ50トンで最大射程が半分の5500キロしかない上、核弾頭を1発しか搭載できないと指摘した。
記事はその上で、「アグニ5」の性能からは「インドのミサイルエンジン、ミサイル材料などが米国、ロシアといった国より大きく遅れており、複数個別誘導(MIRV)ミサイルの技術も成熟しておらず、作戦レベルに影響を及ぼしている」ことが見て取れると伝えている。(翻訳・編集/川尻)
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