韓国ヒョンデ、“屈辱の歴史”乗り越え日本車に勝利―韓国メディア

Record Korea    2022年12月19日(月) 8時0分

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14日、韓国メディア・毎日経済は「現代(ヒョンデ)車が米国市場で日本車に追いつき、一度は撤退した日本で好評を得て、ASEAN市場でも日本車の代案に浮上している」と伝えた。韓国現代自動車

2022年12月14日、韓国メディア・毎日経済は「現代(ヒョンデ)車が米国市場で日本車に追いつき、一度は撤退した日本で好評を得て、ASEAN市場でも日本車の代案に浮上している」と伝えた。

1986年に米国市場に進出した現代自動車グループ(ヒョンデ、起亜、ジェネシス)は、今年初めに初めてホンダに追いついたという。カナダではトヨタを追い抜きトップ3に入り、米国消費者の自動車購入に大きな影響を与える「J .D. パワー」の品質調査でも日本車に勝利したという。

記事は「ヒョンデにとって日本車はベンチマーキングの対象であり克服の対象でもあったが、米国進出の歴史では日本車のせいで屈辱を受けた」と伝えている。北米市場を先占していたホンダ(HONDA)と「HYUNDAI(ヒョンデ)」は発音が似ており、「H」のエンブレムも似ているため、米国人はヒョンデを「ヒョンダイ」と呼び、「ホンダの偽物」というイメージが付いたとしている。「技術のホンダ」「耐久性のトヨタ」より品質も性能も劣ると評価され、米国で「故障の多い低品質の車」という烙印を押された現代自が「ついに屈辱を完全に克服した」とし、「人生逆転ならぬ、車生逆転だ」と評している。

また日本では先頃、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」にヒョンデ初のEV(電気自動車)「IONIQ 5」が選ばれた。「自国ブランドに対する愛情が強く『輸入車の墓』と呼ばれる日本で『今年の車』に選ばれた」と記事は称賛している。

ヒョンデは01年に日本の乗用車市場に進出し、09年末に撤退した。販売したのは9年間で約1万5000台だったという。しかし今年2月、「NEXO」「IONIQ 5」など軽のエコカーやネット販売戦略を全面に打ち出し日本に再進出した。

さらに、米国の権威ある車専門誌「モータートレンド」が、「IONIQ 5」を23年「SUVオブザイヤー(MotorTrend‘s 2023 SUV of the Year award)」に選んだ。ヒョンデがこの賞を受賞したのは初めてで、EVの受賞も初めてだという。記事は「存在感を発揮して日本車に勝利した」と評している。

また、日本車のシェアが70%に達するASEAN諸国でもヒョンデは善戦しているという。同社は今年、ASEAN地域で初めてとなる完成車生産工場をインドネシアに構築した。今年は15万台、来年以降は25万台規模の年間生産能力を備えることになる。総投資額は製品開発、工場運営費を含めて15億5000万ドル(約2119億円)に達する。この工場がASEANハブの役割を担うという。

現代自グループは「IONIQ 5」を中心にインドネシア市場でEVのリーディングブランドに成長しているという。インドネシア自動車製造業者協会によると、今年上半期に454台のEVを販売し、インドネシアEV市場シェア92%を記録した。このうち「IONIQ 5」が395台で圧倒的1位を獲得したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「誇らしい大韓民国企業。応援します」「最近はヒョンデや起亜の車がいいね。日本車に目が行かなくなったよ」という喜びの声も寄せられているが、「完成度が上がってきた中国車のことを考えれば、お祝いムードになって喜んでいる場合ではない」「6カ月間で454台を売ってシェア94%達成。すごい販売数だね」「それで、日本では何台売ったんだ?しっかり調べてファクトを書いてくれないと」「ヒョンデの車がたくさん売れようが、国民の暮らしの質向上には何の関係もない」「大統領はヒョンデを捨ててベンツに乗ってるよ」など冷ややかなコメントが多く上がっている。

「国内向けの車を何とかしなよ。購入して2年もたってないのに、10年は乗ったみたいな状態になったぞ」「故障が多いから乗らない」「ヒョンデが日本車を超えたと認めてあげたくても、貴族労組がいるからそういう気になれない。国民はいつまで貴族労組の貴族生活を保障させられるのか」「労組さえなくなれば世界最高の自動車メーカーになれるだろうに」など、国内仕様の車の品質や労組問題に触れる声も多く見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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