「中国に最も悪感情を抱く国」ドイツ、中国に対するネガティブ報道が目立つのはなぜか?―中国メディア

Record China    2014年7月3日(木) 12時23分

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2日、中国青年報は、ドイツメディアで中国に対するネガティブ報道が多く見られる理由について、ドイツの国内情勢に詳しい専門家の分析を紹介した。写真はドイツ・ベルリンの国会議事堂。

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2014年7月2日、中国青年報は、ドイツメディアで中国に対するネガティブ報道が多く見られる理由について、専門家の分析を紹介した。

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ドイツメディアはなぜ、中国に対するネガティブ報道を好むのか。ドイツの国内情勢に詳しい北京師範大学国際・比較教育研究院の孫進(スン・ジン)助教授は次のように分析した。

第一に、ドイツ人記者の根底には、中国政府や中国の政治制度に対する批判的な姿勢がある。中国関連報道を担当する記者や編集者の多くが冷戦期の生まれで、当時のプロパガンダの影響を受け、中国を欧米諸国に対立する陣営に分類している。中国社会で起きる問題の責任を、その政治制度になすりつけようとするきらいがある。

ドイツメディアの報道姿勢には、ネガティブな内容に関心を抱くという傾向がある。中国に関する報道では、記者の中国に批判的な姿勢が加わるため、ドイツ国民は中国社会のポジティブな面や進歩について目にするのは難しい。ドイツ国民の目に触れるのは、中国社会が抱える問題や周辺国との領土紛争に関するものが大多数を占めている。そのため、中国に対する偏ったマイナスの印象の形成につながっている。

第三に、ドイツでは政府から市民に至るまで、台頭する中国を競争相手や脅威とみなしていることが挙げられる。中国の台頭が現在の国際秩序を脅かし、ドイツや欧米諸国の衰退を招くと懸念する人は少なくない。ドイツで2012年11月に発表された意識調査によると、「中国はドイツの競争相手か」との問いに、「天然資源やエネルギーの獲得」では73%、「プロダクトイノベーション」では72%が「競争相手」と答えている。中国との競争で将来的に劣勢に立たされるのではとの懸念が、「中国人による産業スパイ」といった悪意のある憶測へとつながっている。

中国とドイツの文化には多くの相違点、さらに言えば対立点が存在することも理由の一つだ。ドイツ人は直接的なコミュニケーションスタイルで、秩序や規則を重んじる。柔軟に事に当たり、含みを持たせた表現を好む中国人との衝突は避けられない。

英BBCが行った国際世論調査によると、「中国が世界に悪い影響を与えている」との評価を下した割合は、76%で最多のドイツ以外にも、フランスが68%、米国が66%、スペインが64%、韓国が56%と高い。こうした結果を踏まえて、効果的な対策を講じない限り、中国はソフトパワー向上の機会を失うことになるだろう。(翻訳・編集/NY)

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