台湾のエンタメ・美容サイト「BEAUTY」は14日、2023年に人気爆発が期待される中国の俳優10人として、ゴン・ジュン（龔俊）、レオ・ロー（羅雲熙）、チェン・ジョーユエン（陳哲遠）らが注目を集めていることを伝えた。

今年、中国のエンタメ界ではファンタジー時代劇「蒼蘭訣」がヒットを収め、主演を務めた俳優のワン・ホーディー（王鶴棣）がブレークするなどの動きが見られた。記事は23年にも多くの注目ドラマが控えているとして、「人気爆発が期待される中国ドラマの男性スター10人」について一部ネットユーザーが熱弁を振るったことを紹介。名前が挙がったのは前述の3人の他、チャン・リンホー（張凌赫）、チャン・ワンイー（張晩意）、タン・ジェンツー（檀健次）、ディン・ユーシー（丁禹兮）、ツォン・シュンシー（曾舜晞）、ワン・アンユー（王安宇）、チェン・シンシュー（陳星旭）で、記事は次のように紹介している（以下は記事の概要）。

■ゴン・ジュン

ドラマ「山河令」ですでに男神への飛躍を遂げているゴン・ジュンだが、待機作「安楽伝」と「狐妖小紅娘：月紅篇」（縁結びの妖狐ちゃん）はその人気をさらに押し上げるはずというのがネットユーザーの見方だ。共演はいずれもトップ女優のディリラバ（迪麗熱巴）とヤン・ミー（楊冪）。両作ともカップルの話題性は抜群で、キャスティングにせよクランクインにせよ何かと注目を集めている。

■レオ・ロー

レオ・ローの時代劇はこれまで視聴者をがっかりさせたことがなく、「霜花の姫～香蜜が咲かせし愛～（原題：香蜜沉沉燼如霜）」で演じた役は高い人気を博した。女優バイ・ルー（白鹿）との待機中時代劇「長月燼明」にも期待が寄せられている。同作でレオ・ローが演じるのは魔神。引き付けられるストーリー、レオ・ローとバイ・ルーという組み合わせに加え、女優チェン・ドゥリン（陳都霊）、俳優ドン・ウェイ（鄧為）など美男美女の共演者の存在も期待を後押ししている。

■チェン・ジョーユエン

チェン・ジョーユエンは21年の学園ドラマ「暗格里的秘密」で知名度が急上昇し、同作で演じた周斯越は多くのネットユーザーから「学園ドラマの男性主人公の『天井』」と評された。23年は「仙剣奇侠伝4（天河伝）」「郎君不如意」「偷偷藏不住」の3作品が控えていて、うち一番の期待作は女優チャオ・ルースー（趙露思）との「偷偷藏不住」だ。チャオ・ルースーは「星漢燦爛」出演後、勢いが増している。チェン・ジョーユエンはもともと現代ドラマの男神路線にぴったりでルックスも演技も優れている。チェン・ジョーユエン、チャオ・ルースーの組み合わせはきっと注目を集めるはずだ。

■チャン・リンホー

チャン・リンホーは今年、「蒼蘭訣」の長珩仙君役で人気を集めた。時代劇の衣装を身にまとったその姿は美しく、一躍話題のスターに。待機作も大ヒットが予想され、時代劇「寧安如夢」ではバイ・ルーと共演する。2人のカップル感は強く、チャン・リンホーが演じるキャラクターも魅力的で強い期待を寄せるネットユーザーは少なくない。チャン・リンホーはこの他、「狐妖小紅娘：月紅篇」にも出演。「雲之羽」では「蒼蘭訣」でヒロインを演じたユー・シューシン（虞書欣）と再共演となり、3作とも話題性は十分だ。

■チャン・ワンイー

チャン・ワンイーは21年に突如知名度を上げた実力派の俳優だ。同年の歴史革命ドラマ「覚醒年代」で高い人気を獲得し、平凡な一家を描く「喬家的兒女」で主演を務めた。時代劇「風起霓裳」ではトップ級ではない役どころながら、ずば抜けた共感力のある演技で主役を圧倒。待機作の「長相思」は女優ヤン・ズー（楊紫）との共演作で、チャン・ワンイーはその演技によって人気が爆発するとの見方は少なくない。

■タン・ジェンツー

タン・ジェンツーは今年、「猟罪図鑑～見えない肖像画～（原題：猟罪図鑑）」で話題を呼んだ。配信期間中は頻繁に検索ランキングに登場し、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）のフォロワー数も大幅に増加。人気が急上昇した後に「長相思」への出演が公表され、主人公ではないもののタン・ジェンツーへの関心度は主人公に劣らない。この他、女優ジョウ・イエ（周也）との現代ドラマで待機中の「很想很想你」は墨宝非宝氏の小説を実写化した作品だ。同氏は、ヤン・ズーと俳優リー・シエン（李現）主演の「Go!Go!シンデレラは片想い（原題：親愛的、熱愛的）」、俳優アレン・レン（任嘉倫）とバイ・ルーの「周生如故」の原作者で、タン・ジェンツーはリー・シエン、アレン・レンのような人気沸騰が期待されている。

■ディン・ユーシー

ラブコメ時代劇「花の都に虎われて～The Romance of Tiger and Rose～（原題：伝聞中的陳芊芊）」はディン・ユーシーと女優チャオ・ルースー（趙露思）を20年度の最高人気俳優に導いたが、ディン・ユーシーのその後の勢いはチャオ・ルースーに及ばなかった。だが、女優ヤン・チャオユエ（楊超越）との「七時吉祥」は23年の大ヒットが期待される時代劇ドラマの一つと見なされている。これまでに公開された登場人物の姿は美しく、ストーリーも斬新で、シナリオが崩れなければ期待通りとなるはずだ。

■ツォン・シュンシー

ツォン・シュンシーは「終極筆記」などで人気が出て、今年はヤン・チャオユエとの「説英雄誰是英雄」が好評を博した。待機作は俳優チョン・イー（成毅）とタッグを組んだ「蓮花楼」、女優ティエン・シーウェイ（田曦薇）との「田耕紀」。ティエン・シーウェイは今年の「卿卿日常」で人気が上昇しており、ツォン・シュンシーとティエン・シーウェイはお似合いのカップル。「田耕紀」は現代に生きるヒロインが古代の農村に乱入するという設定で、中国ドラマでは珍しいテーマだ。

■ワン・アンユー

ワン・アンユーも潜在力が軽視できない俳優だ。これまで「二十不惑」「Go！Go！王子様は片想い（原題：我的時代，你的時代）」などに出演し、すでに視聴者の視界に入り込んでいる。ルックスも演技も良く、今年は女優ジン・チェン（金晨）とドラマ「熾道」で「姉弟恋」を好演。また、「漫影尋踪」では女優アンジェラベイビー（楊穎）と、「球状閃電」では女優トン・ヤオ（童瑤）と共演し、「神隠」では女優チャオ・ルースーとタッグを組む。最近キャッチされた同作の画像はネットで注目を集め、話題が絶えない。

■チェン・シンシュー

1996年生まれのチェン・シンシューは子役出身。「東宮～永遠の記憶に眠る愛～（原題：東宮）」で知られ、「最好的時代」「一見傾心」などに出演した。「山河表里」「星落凝成糖」が現在待機中で、いずれも関心を集めている。また、「我們的翻訳官」では女優ビクトリア（宋茜/ソン・チエン）と共演。現代ドラマの同作でチェン・シンシューは高いIQを持つエリートを演じる。チェン・シンシューの強いオーラは多くの人に「東宮」を思い起こさせ、作品にも高い関心が寄せられている。（翻訳・編集/野谷）